スコットランドが勢いつけて来日へ イングランドとNZは圧倒的強さ披露
ラグビーワールドカップ2019のプールAで日本代表が倒さなければならないヨーロッパの強豪、スコットランド代表は、地元エディンバラのマレーフィールドで現地時間9月6日にジョージア代表と対戦。FBスチュアート・ホッグ、SOフィン・ラッセル、SHグレイグ・レイドローなど主力の多くが休み、前半は競ったが、後半突き放し36-9で勝った。
FBブレア・キングホーンは鮮やかなカウンターアタックを披露、WTBダーシー・グラハムも危険なランナーであることを再確認させた。
しかしスコットランドはこの試合で、キングホーンとLOベン・トゥーリスが頭を強打し、FLジェイミー・リッチーは顔を負傷し病院行き、LOジョニー・グレイとNO8ブレイド・トムソンはハムストリングを痛め、状態が心配される。
同日、16年ぶり2度目のワールドカップ優勝を狙う世界ランキング3位のイングランド代表は、地元ニューカッスルでイタリア代表と対戦し、37-0と快勝している。
WTBジョニー・メイらが躍動し、負傷でデビューが遅れていたルーリー・マコノキーが背番号14で先発して初キャップを獲得。FWでは運動量豊富なLOコートニー・ロウズがセットピース、ディフェンス、ブレイクダウン、ボールキャリーなどで奮闘した。
しかし、好調のイングランドだが、リハビリ中のPRマコ・ヴニポラ、WTBジャック・ノーウェル以外に、この試合でLOジョー・ローンチブリーとHOルーク・カウワンディッキーが負傷者リストに加わっており、“死の組”と呼ばれるプールCの戦いは厳しいものになるかもしれない。
そして、ワールドカップ史上初の3連覇を目指すニュージーランド代表も、来日前最後の試合で国民を喜ばせた。7日にハミルトンでトンガ代表と対戦し、14トライを挙げて92-7と圧倒。WTBジョージ・ブリッジは4トライを挙げる活躍だった。
同じくワールドカップを控えるトンガ代表は、王者の堅守にも苦しんだが、終盤にキャプテンのCTBシアレ・ピウタウがゴールラインを割り、かろうじて完封負けは免れた。