世界ランキングでウェールズが初の1位! 約10年間、509週連続トップだったNZは2位へ
ラグビーユニオンの国際統括団体(現名称:ワールドラグビー)が2003年にランキングシステムを導入して以来、男子では、ウェールズが初めて1位になった。
8月19日に最新ランキングが発表され、2009年11月からほぼ10年間(509週連続)トップに君臨していたニュージーランドはその座から落ちた。
オールブラックスの愛称で知られるニュージーランド代表は8月17日、世界ランキング6位のオーストラリア代表に36-0と快勝したが、その前の週にオーストラリアに敗れていたため、ランキングポイントを大きく下げ、ウェールズにトップ交代の扉を開いていた。
ワールドラグビーによると、世界ランキングは「ポイント交換システム」を使って計算されており、試合結果によってチームはお互いのポイントを奪い合う。これらのポイント交換は、試合結果、対戦チームの優劣関係、試合の点差、ホームアドバンテージなどの要素を考慮しながら計算されるという。
ランキング2位だったウェールズは先週末、同4位だったイングランドに13-6と競り勝ち、ポイント数でニュージーランドを上回った。
試合に勝ってトップの座を失ったオールブラックスのスティーヴ・ハンセン ヘッドコーチは、「(ランキング)システムがよくわからない」と語り、重要なのはランキングではなく、開幕まで1か月と迫ったワールドカップだと強調する。
一方、ウェールズ代表のウォーレン・ガットランド ヘッドコーチも「ただの数字だ。それで有頂天になることはない」とコメント。ウェールズが過去にオールブラックスを倒したのは3度だけで、1953年を最後に勝っていないため、「多くのジャーナリストが『これは何かの冗談だ』と言っているだろう。特にニュージーランドのジャーナリストはね」とガットランドは言った。
ウェールズ代表の目標も今年の秋におこなわれるワールドカップで優勝することであり、ランキング1位について感想を求められたフッカーのケン・オーウェンズは、「11月の初めにそこにいたい」とコメントしている。11月2日にワールドカップ決勝がおこなわれる。