南アがラグビーチャンピオンシップ初優勝! 南半球制覇は10年ぶり
ワールドカップ開幕前の9月6日に埼玉・熊谷ラグビー場で日本代表と対戦することになっている南アフリカ代表“スプリングボックス”が、南半球の強豪4か国が競う「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」で初優勝を遂げた。アルゼンチンのサルタで現地時間8月10日、同国代表“ロス・プーマス”と対戦し、46-13と圧倒。第2節で引き分けたニュージーランドが数時間前にオーストラリアに敗れたため、優位となり、2勝1分0敗で栄冠に輝いた。
南アが南半球王者になったのは、アルゼンチンが参加する前のトライネーションズ時代に2009年大会で優勝して以来、10年ぶりとなった。
最高のスタートを切ったのはアルゼンチンだった。
前半2分、SOニコラス・サンチェスがハーフウェイから突破し、サポートしたNO8ファクンド・イサも大きくゲインしてチャンスとなり、すばやいリサイクル後、サンチェスが右へクロスキック、WTBサンティアゴ・コルデーロがインゴールに押さえ先制した。
しかし南アはPGで得点したあとの13分、ラインアウトからモールで押し込みトライ。
その後、互いにショットでスコアボードを動かすことになるが、南アはスクラムの強さが目立った。前半終了前にも強力FWパックが相手の反則を引き出して敵陣深くの攻撃に移り、速いテンポにフィジカリティも活かし、突進したSOハンドレ・ポラードがパワーでタックラーを弾き飛ばしトライゲッターになった。
24-13で折り返した南アは、後半早々にもPGで加点。
48分(後半8分)、ゴール前で攻め続けるアルゼンチンに対し、南アは反則を犯したSHファフ・デクラークにイエローカードが提示されたが、数的不利になっても守りはしぶとかった。CTBダミアン・デアリエンディなどのブレイクダウンのファイトも光った。
ゲームを支配した南アは53分、ラインアウトスチールから攻めに転じ、LOフランコ・モスタートの力強い走りでゴールに迫り、後方から走り込んできたポラードがダイブでインゴールに押さえた。
ディフェンスでもリズムをよくした南アの勢いは止まらず、64分にはWTBマカゾレ・マピンピがトライ。67分には途中交代で入ったばかりのCTBフランソワ・ステインが鮮やかなラインブレイクでチャンスを作り、FLピーター=ステフ・デュトイにつないで、右外でボールをもらったWTBチェスリン・コルビがゴールへ駆け抜けた。
後半はアルゼンチンに得点を許さず、快勝となった。