各国代表 2019.07.20

マオリ・オールブラックスが雪辱! フィジー代表との2戦目は接戦勝ち

[ 編集部 ]
マオリ・オールブラックスが雪辱! フィジー代表との2戦目は接戦勝ち
激しい肉弾戦。タックルされるマオリ・オールブラックスのパリパリ・パーキンソン(Photo: Getty Images)

 先週、62年ぶりにフィジー代表に敗れ苦汁をなめたニュージーランドのマオリ代表“マオリ・オールブラックス”だが、敵地スバからホームのロトルアに場所を移して7月20日に再戦し、26-17で雪辱を果たした。
 両チームの通算対戦成績はこれで、マオリ・オールブラックスの21勝8敗2分となった。

 2か月後に開幕するワールドカップで上位進出が予想されているフィジー代表は、ラグビー王国のマオリ戦士にとっても難敵だった。
 前半8分、敵陣深くに入ったフィジーはパスを乱したが、すばやくボールに反応したFLドミニコ・ワンガニンブロトゥが股抜きで左外にいたHOヴェレ・ヴンガコトにつなぎ、先制トライが生まれた。
 追うマオリは13分、敵陣22メートルラインに迫るとすばやく左へ展開してWTBショーン・ワイヌイが抜け、フィニッシャーとなり、7-7と同点にして折り返した。

 後半先に得点したのはマオリ・オールブラックスで、43分(後半3分)、ゴール前の連続攻撃からCTBロブ・トンプソンがディフェンスを破り、勝ち越し。その後、フィジーがPGで4点差に詰めたが、マオリは60分、敵陣深くでアドバンテージをもらいSOオーテレ・ブラックがクロスキックを放つと、落下点へ動いたフィジーのSOアリフェレティ・ヴェイトカニがボール処理を誤り、インゴールで転がる楕円球を黒衣のCTBアレックス・ナンキヴェルが押さえ、貴重な追加点を挙げた。63分にはLOイサイア・ウォーカー=レアウェレがパワフルに突進してトライゲッターとなり、点差を拡大。
 フィジーは75分にスクラムで押し勝ってトライを奪い、粘りを見せたが、ホームで負けるわけにはいかないマオリ・オールブラックスがリードを守り切り、熱闘を制した。

 マオリ・オールブラックス相手に貴重な強化をおこなったフィジー代表はこのあと、パシフィック・ネーションズカップのために来日し、7月27日に岩手・釜石鵜住居復興スタジアムで日本代表と対戦する。

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