海外 2012.06.15

スーパーラグビー参入へ動くアルゼンチン エキシビションマッチ開催へ

スーパーラグビー参入へ動くアルゼンチン エキシビションマッチ開催へ


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活気づくアルゼンチンラグビー界にファンも笑顔
(撮影:BBM)



 


 スーパーラグビー参加チームのブルーズとチーフス(ともにニュージーランド)が来季開幕前に、アルゼンチンでエキシビションマッチを行う可能性があると、ニュージーランドの週刊ラグビー雑誌『Rugby NEWS』(電子版)が14日付けの記事で報じた。
 同サイトによれば、アルゼンチン国内の強豪であるサンイシドロクラブ側が首都ブエノスアイレスでの開催を提案したところ、ブルーズの現指揮官であるパット・ラム氏とチーフスヘッドコーチのデイヴ・レニー氏から前向きな反応があったとのこと。ラム氏は今季限りでブルーズヘッドコーチを退任するのはほぼ確実であるが、チーフス最高責任者のゲリー・ドウソン氏も話があったことを認めており、経費が掛からないことを前提に、これから詳細が検討される予定だ。時差が15時間も違う場所へ約12時間かけ移動して試合を行うに値するプランであるか、スーパーラグビーへの準備を進める上で選手やコーチ陣にとって有益であるか、なども問題となってくる。
 ワールドカップでは2007年大会で初めて3位に輝き、2011年大会はベスト8に残って王者オールブラックスを苦しめたアルゼンチン。今年から南半球の強豪3カ国代表(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ)とともに「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」を戦うことが決まっており、将来的には南半球最強クラブを決める「スーパーラグビー」参戦も視野に入れている。したがって、ブルーズとチーフスのエキシビションマッチ開催が実現すれば、スーパーラグビー参入への確かな足がかりになるのは間違いない。
 スーパーラグビー拡大をめぐっては、南アフリカ・ラグビー協会が来季から1チーム増やして全16チームの大会にすることを提案したものの、大会を統轄するSANZAR(南ア・NZ・豪州の連合組織)のグレッグ・ピータースCEOは、テレビ放送局やスポンサーとの契約上、2015年12月31日までは現在のフォーマットを変えるのは不可能であると明言。しかし以前から、アルゼンチンやアメリカ、日本もフランチャイズとして大会を拡大する案は検討課題としてあがっており、フォーマット再編が可能となる2016年に向けて、動きは活発になりそうだ。


 



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