ワールドカップ
2019.04.15
NZスターのマッケンジー、膝前十字靭帯断裂でワールドカップ出場絶望的
恐れていた最悪の事態となった。
先週末のブルーズ戦で右膝を痛め途中交代していたチーフスのダミアン・マッケンジーが、病院で検査の結果、前十字靭帯を断裂していることが明らかになった。4月15日、ニュージーランド代表“オールブラックス”のスティーヴ・ハンセン ヘッドコーチが発表し、『TVNZ』など地元メディアが一斉に報じた。
前十字靭帯断裂は通常、完治まで半年から9か月かかるといわれており、9月20日から11月2日まで日本で開催されるラグビーワールドカップにマッケンジーが出場するのは絶望的となった。
まもなく24歳の誕生日を迎えるマッケンジーは、世界で最もエキサイティングなランナーのひとりといわれており、これまで主にフルバック、スタンドオフとしてテストマッチ23試合でプレー。貴重なXファクターであり、史上初のワールドカップ3連覇を狙うオールブラックスにとって重要な戦力と見られていた。
マッケンジーが負傷したのは13日におこなわれたスーパーラグビーの第9節、ブルーズ戦。後半早々、ハイボールを猛スピードで追って、キャッチした選手へタックルに行き、外されて、右膝を痛めた。自力で立ち上がり、メディカルスタッフに助けられながら歩いてフィールドをあとにしていたが、MRI検査を受けたところ、前十字靭帯断裂が明らかになった。
ハンセン ヘッドコーチは、「彼にとって本当につらく、残念なことになった。彼の(今年の)ワールドカップのチャンスはなくなったが、将来2大会に出られるくらい彼はまだ若い。達成したい夢を達成できるようになるまで、時間をかけて膝をしっかり治すことが重要だ」とコメントした。