国内 2012.05.14

関東大学春季大会 帝京大が関東学院大に大勝も序盤は苦戦

関東大学春季大会 帝京大が関東学院大に大勝も序盤は苦戦

 第1回関東大学春季大会Aグループは13日、2試合が行われ、百草園・帝京大グラウンドでは大学選手権3連覇中の帝京大が、関東学院大に73−24で勝利した。神奈川・東海大グラウンドでは昨季対抗戦4位の筑波大が、リーグ戦2位だった東海大を36−31で制した。
 4月29日に帝京大グラウンドであった春季大会初戦では、前年度の関東大学リーグ戦1部(リーグ戦)4位・大東文化大を98−0で下した昨季関東大学対抗戦A(対抗戦)1位の帝京大。それに対しリーグ戦3位だった関東学院大は30日、同初戦で対抗戦2位だった早大に0−95と大敗していた(上井草・早大グラウンド)。この日も苦戦が予想されたが、前に出る守備が奏功し前半9分には14−12とリードを奪った。序盤、帝京大は反則とタックルミスが続いた。
 結局、個々の強さに勝る帝京大が逆転。岩出雅之監督は「未熟なところも出て、学生もそれに気付いて…と、次に繋がるゲームになればいいかなという感想」と語った。持ち前の突破力を活かし、前半3トライを決めたFB竹田宜純を「ゲームの流れを作ったね。周りが見えてきて、自分の強みを知ってきた」と評価し、今後の課題には「力強さと、精度。精度とは、タックル、ボール継続での精度(のこと)」を挙げた。この日は先発中12人が初戦と同じメンバーだったが、今後はメンバーの入れ替えも示唆。後半から出場し、9分に敵陣の深い位置でのタックルから得点を演出したCTB権裕人らがレギュラー争いに加わるか。
 敗れた関東学院大の桜井勝則監督は、「皆で前へ出て何とか止める意識が出てきた」とチームの成長を評価した。


(文・向 風見也)


 

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