【パシフィック・チャレンジ】 ジュニア・ジャパンはフィジー・ウォリアーズに大敗
フィジーの首都スバで開催されている「ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ 2019」は、3月12日に第2節の試合がおこなわれ、ジュニア・ジャパンはフィジー・ウォリアーズに24-66で敗れた。20歳前後の選手で編成された日本チームは今大会白星発進していたが、大会4連覇を狙う開催国の若手有望選手たちに10トライを奪われ大差となった。
キックオフから約1分で相手に先制された。走力が高いフィジーのHOと左WTBに外側を突破され、次々とつながれ、ゴールを目指し突っ込んだパワフルな背番号13を止められずノーホイッスルトライを許した。
ジュニア・ジャパンは、開幕節のサモアA戦で勝因となったスクラムはこの試合でも押し勝ったシーンがあったが、ブレイクダウンでは苦戦。FB根塚洸雅(法政大)のブレイクスルーでチャンスになりかけても、フィジーのディフェンスは堅かった。
伝統的にランニングラグビーが得意なフィジーは21分、FWも良く走ってテンポよくつなぎ、右外でボールをもらった14番が鋭いステップとパワーで赤白ジャージーを振り切り、インゴール右隅に飛び込んだ。
前半、ジュニア・ジャパンは自陣でディフェンスの時間が長く、主導権を握っていたフィジーは26分にもトライ。30分には、ジュニア・ジャパンが連続攻撃で敵陣22メートルライン内に入ったが、ブレイクダウンでボールを奪われ、カウンターで駆け上がったフィジーの快足WTBに80メートル以上走り切られ、点差は広がった。
流れを変えたいジュニア・ジャパンは33分、敵陣22メートルライン内のスクラムから右へボールを動かし、WTB望月裕貴(東海大)がトライを決めた。
37分にはカウンターでSO岸岡智樹(早稲田大)が抜け出し、SH齋藤直人(早稲田大)、CTBシオサイア・フィフィタ(天理大)とつないで加点。その前に自陣でのディフェンスでボールを奪い返し、フィジーの攻撃を止めたHO島根一磨(天理大)のファイトも得点につながった。
12-26で折り返したジュニア・ジャパンは後半の立ち上がりがよく、ディフェンディングチャンピオンにプレッシャーをかけた。
しかし49分(後半9分)、SO岸岡がクイックで入れた長いスローインボールをインターセプトされ、独走を許し失点。リズムを取り戻したフィジーはさらに52分、12番が自陣22メートルライン付近から突破し、サポートした11番がゴールへ走り切り点差を広げた。フィジーの左WTBは56分にもトライを決めてハットトリックを達成。勢いがついたフィジー・ウォリアーズはさらにラスト20分間で3トライを追加し、勝負を決めた。
ジュニア・ジャパンは65分にラインアウトからのドライビングモールでペナルティトライを獲得し、試合終了前にはゴール前のPKから速攻でWTB木田晴斗(立命館大)がフィニッシャーとなったが、42点差の大敗となった。
キャプテンのNO8福井翔大(パナソニック)は試合後のテレビインタビューで、「本当に悔しい。この悔しさは絶対、無駄にしないようにしたい」とコメントした。
今大会1勝1敗となったジュニア・ジャパンは、16日の最終戦でトンガAに挑む。トンガAは第2節でサモアAと対戦し、試合終了間際にキャプテンのFB/SOリウエリ・シモテが50メートル近くのPGを決めて13-12で逆転勝ちした。