国内
2012.02.06
東芝×パナソニック 再戦が前提だった
2012年2月5日、東京は秩父宮ラグビー場。上位4強のプレーオフに進むチーム同士のトップリーグ第13節は、東芝がパナソニックを59−25で制した。持ち前の個々の迫力を見せた勝者は2位、敗者は3位でシーズンを終えた。ただ19日のプレーオフの1回戦も同じ場所、カードで行われる。それは事前から予測されており、リーグ戦のラストゲームは、両者にとっての参考資料にすぎないのではとの見方もあった。
そんななかパナソニックは、ただ勝負をし、ただ跳ね返されたようだった。「接点で押し込まれた」とSH田中史朗ゲーム主将は言った。もっとも一部主力は、負傷などで欠場および先発落ちしていた。それを受けてか、東芝は「これはリセットするべきと試合をしながら思いました」とLO大野均。事実、勝負が決まってからのパナソニックは、南アフリカ代表CTBジャック・フーリーと長期欠場から復帰のCTB霜村誠一主将が躍動、スコアを重ねていた。「この流れで行ったらやられる。次のプレーオフに向けて、いい情報をもらえた」と大野は続けた。
負けて悔しがる者と、勝って反省する者。次戦で笑うのはどちらか。
(文・向 風見也)