九州勢対決は長崎北陽台が快勝、石見智翠館は中国地方のライバル下す。八幡工も3回戦へ。
5月のワールドユース大会で海外勢相手に健闘し、6月の九州大会で準優勝だったBシード校の長崎北陽台は、冬の大舞台“花園”は2回戦からの登場となり、鹿児島実業との九州勢対決を71-0で制した。
前半早々にゴール前のスクラムからの攻撃で先制すると、2分後にはカウンターラックで攻めに転じ、WTB田中怜がゴールへ駆け抜けた。テンポよく攻め続ける長崎北陽台は、9分にはキャプテンのNO8山添圭祐が力強くゴールに持ち込み、14分にはCTB岡﨑颯馬が好走で加点した。ゲームを支配して計11トライ。
守りも堅く、鹿実に得点を許さなかった。
長崎北陽台は3回戦で同じBシードの茗溪学園(茨城)と対戦する。
中国地方でしのぎを削る石見智翠館(島根)と尾道(広島)が全国大会の2回戦でぶつかり、石見智翠館が22-7で競り勝った。
石見智翠館は前半9分にFWのパワープレーで先制。その後、苦しい時間帯もあったが辛抱し、21分にはSO落和史のキックパスをWTB高橋紫苑が確保してCTB佐藤友亮につなぎ、トライが生まれた。
12点ビハインドとなった尾道は後半5分、FWの力強い走りが続いて敵陣深くに入り、キャプテンのFB高武俊輔が中央を破ってインゴールに飛び込んだ。コンバージョンも成功で5点差に詰めた。
しかし石見智翠館は13分、ゴール前のスクラムから素早く展開して左WTB森淵京也がトライ。21分にはSO落が切り込みオフロードパスでCTB佐藤友亮のトライを演出し、尾道を突き放した。
ともに1回戦から勝ち上がった八幡工業(滋賀)と城東(徳島)の対決は、24-14で八幡工が競り勝った。
先制したのは城東だった。前半17分、敵陣深くでPKを得てから攻め込み、PR臼田伊織がインゴールに突っ込んだ。
しかし八幡工は22分、WTB河合風詩の好走で敵陣22メートルライン内に入ると、テンポのいい連続攻撃でアドバンテージをもらい、PR村北直樹がフィニッシュ。ハーフタイム前にPGで勝ち越した八幡工は、10-7で迎えた後半の7分、PR村北のパワフルランで敵陣深くに入り、ここでもテンポよく攻め込んでキャプテンのSO大林優生がトライを決めリードを広げた。
城東は11分にFL伊藤優汰がキックチャージからトライを奪い返し、コンバージョンも成功で3点差に詰めたが、八幡工は終盤、FWを中心に19フェイズを重ねてLO中村強志がトライを取り切り、接戦を制した。
八幡工は3回戦でAシードの東福岡に挑む。