セブンズ
2018.12.10
ケープタウン大会優勝はフィジー マンデラ生誕100年の南ア地元でVならず
決勝でアメリカのペリー・ベイカーを止めるフィジーのジェリー・トゥワイ
(Photo: Mike Lee – KLC fotos for World Rugby)
準決勝でフィジー選手にタックルされる南アのロスコ・スペックマン(Photo: Getty Images)
5万5000人収容のケープタウン・スタジアムはほぼ満員となった
(Photo: Mike Lee – KLC fotos for World Rugby)
ワールドラグビーセブンズシリーズの今季第2ラウンド、ケープタウン大会(南アフリカ)が現地時間12月8日、9日におこなわれ、3季ぶりの総合チャンピオンを狙うフィジーが優勝した。
開幕ラウンドのドバイ大会はベスト4入りを逃していたフィジーだが、ケープタウン大会では、プールCを3連勝で首位通過すると、カップ準々決勝ではスペインに46−7と快勝。準決勝では、故ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領の生誕100年ということで特別ジャージーを着て臨んだホームチームの“ブリッツボッカ”と対戦し、フィジーは12−12で迎えた終盤にイエローカードを提示され数的不利となったが、残り数秒でアロシオ・ナンドゥヴァがハーフウェイから抜けて走り切り、17−12で競り勝った。
決勝ではアメリカと対戦し、29−15で勝利。カリオネ・ナソコの快走で先制すると、2トライ目はインターセプトから、3本目は相手の落球からスコアにつなげ、主導権を握った。また、アメリカのエースであるペリー・ベイカーをきっちり止めるなど、前半の堅守も勝因となった。
ドバイ大会優勝チームのニュージーランドは3位決定戦で南アに敗れ4位。アメリカは2大会連続で銀メダルとなったが、ニュージーランドを抜いて総合ランキング1位に浮上してる。なお、今シリーズで最終順位がトップ4以内の国には2020東京オリンピックの出場権が与えられる。
開催国枠ですでに東京オリンピック出場が決まっている日本は、ケープタウン大会は5戦全敗で最下位(15位タイ)に終わり、総合順位でも、シリーズにフル参戦するコア15チーム中、15位に順位を下げた。今季の全10ラウンドを戦って最終的にコアチームの中で最下位となったチームは降格になり、オリンピックイヤーにワールドシリーズ常時参戦の資格を失うこととなる。
第3ラウンドは1月26日、27日にハミルトン(ニュージーランド)で開催される。