国内
2018.10.15
同時開催だ! ウィルチェアーラグビーワールドチャレンジ2019
2020年パラリンピック東京大会で、金メダル獲得が期待されるウィルチェアーラグビー日本代表。日本を含む世界8強が日本に集結する大会が、2019年、ラグビーワールドカップと同時に開催される。この大会の開催1年前イベントが、10月15日に都内・日本パラスポーツ協会で行われた。
池透暢主将(左)と池崎大輔選手(撮影:BBM)
ワールドチャレンジは、ラグビーワールドカップ(以下RWC)の予選リーグ終了後、10月16日から行われ、RWCと同時に決勝トーナメントに突入するスケジュール。パラスポーツの世界大会ととRWCが同時に行われることで、より多くの注目がウィルチェアーラグビーに寄せられることは間違いない。
イベントに出席した池透暢(いけ・ゆきのぶ)主将は、「ラグビーワールドカップとの同時開催には大きな意味がある。ウィルチェアラグビーの競技性を、より多くの人に知ってもらう機会にしたい」と意気込みを語った。同じく出席の池崎大輔選手も、「いま、日本は他国から追われる立場にある。2020年、そしてまずこの2019年に向けて、新しい自分たちを作っていく」と決意を示した。
ウィルチェアーラグビー日本代表は、2016年のリオパラリンピックで銅メダルを獲得、今年8月の世界選手権では、決勝でオーストラリアを破って初の世界一に輝いている。
交通事故で重度障害を負い、このスポーツに出合った池主将の言葉が響いた。
「日本にはウィルチェアーラグビーをプレーするクラブも少なく、私の知人、応援をしてくださる方々の多くは、生で試合を観たことがないんです。1年後の大会、そして2020年には、それを目の前で見せることができます。世界大会を、日本で開催する意味は大きい」
大会スローガンは、「NO SIDE,GO FORWARD.」
ともに生きる社会を目指すウィルチェアーラグビーのメッセージ、そして日本ラグビーに通じる理念が色濃く表わされている。
大会は同時開催。二つの競技のラグビーマンたちが、ともに戦う空気が生まれたら素晴らしい。
■大会概要
●大会名称
ウィルチェアーラグビーワールドチャレンジ2019
●開催期間
2019年10月16日(水)〜10月20日(日)
●開催会場
東京体育館(〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷一丁目17-1)
●参加国
日本を含む世界ランキング上位8カ国
オーストラリア、アメリカ、日本、カナダ、イギリス、フランス、ニュージーランド、ブラジル(予定)
●主催
公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会、
一般社団法人 日本ウィルチェアーラグビー連盟
●後援
東京都、渋谷区
●協賛
(トップパートナー)三菱商事株式会社
(オフィシャルパートナー)日本航空株式会社、三井不動産株式会社
(オフィシャルサプライヤー)株式会社ゴールドウイン
●運営
ウィルチェアーラグビーワールドチャレンジ2019大会実行委員会
●協力
公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会、
公益財団法人 ラグビーワールドカップ2019 組織委員会
●大会スローガン
「NO SIDE,GO FORWARD.」
私たちが目指すのは、すべての人が
同じ目線で世の中を見聞きし、働きかけるけることのできる社会。
なぜなら、立場に「違い」はあっても、そこに「優越」はないから。
私たちが目指すのは、すべての人が
譲歩し合うのではなく、互いに興味を持ちあう社会。
なぜなら、消極的な「配慮」から正しい「理解」は生れないから。
私たちが目指すのは、すべての人が
誰かの描く社会に参加するのではなく、
自分の力で未来をつくりあげることのできる社会。
なぜなら、みんなで「支え合う」よりも
互いに「作用し合う」ほうが未来は大きい。
それぞれが、それぞれにできることを、それぞれのやり方で。
自分のために。そしてすべての人のために。
その一歩を踏み出そう。
この先には未来しかないのだから。
大会ロゴも発表された。参加国の選手たちが挑むチャレンジの「C」、大きさも形も違うそれぞれが重なり合って、一つの車輪になり動き始めるイメージ