国内
2011.12.25
早稲田大 vs. 関東学院大 「焦点」と「反則」
早大との大学選手権の試合。監督としてチームを2度の2連覇を含め6度優勝させた春口廣部長の指導もあってか、関東学院大は焦点を絞った。2011年12月25日、秩父宮ラグビー場で前半から大量リードを奪った。流経大、東海大と、所属する関東大学リーグ戦の1、2位が初戦で敗れるなか、そこで3位だったチームが2回戦を28−26で勝った。
ボール争奪局面に圧力をかけ、モールで勝負。桜井勝則監督によれば、その意識が「皆の中にあった」。結果、「アタックのブレイクダウン(ボール争奪局面)でプレッシャーをかけられた」と早大FL山下昴大主将。前半32分、関東学大はゴール前左でのモールで相手守備網を後退させ、BK陣が一気に逆側へと球を振った。WTB渡邊昌樹が止めを刺した。21−6。ここでチームは、相手の分析を含めた事前準備に手応えを掴んだ。
後半は早大が息を吹き返した。FB井口剛志は、対面の選手の立ち位置を見定めるや、その逆側に再三キックパスを放ち2トライを演出。一時は21−21とした。が、「悔やまれるのはペナルティ」と井口。決勝点を喫した28分、SH西橋勇人のシンビンのため14人で戦っていた。
(文・向 風見也)