国内 2018.09.24

パナソニック山田章仁は今季も好調維持。11月代表戦へ「皆でいい試合を」

パナソニック山田章仁は今季も好調維持。11月代表戦へ「皆でいい試合を」
ヤマハ戦で駆ける山田章仁。開幕から4戦連続すべての試合でトライを挙げている
(撮影:松本かおり)
 日本代表WTBの山田章仁は、今季の国内最高峰トップリーグでここまで4トライを挙げている。所属のパナソニックは開幕から4連勝中。もっとトライが取りたかったのでは、との問いには「いえ、一日一善」。9月22日の第4節を終えた東京・秩父宮ラグビー場の取材エリアで即答する。表層的な数字に表れないハイパフォーマンスで、ゲームを円滑に進める。
 ヤマハとの第4節は15−0で勝利した。
 先発の山田は前半4分、自陣深い位置から4度のドリブルで敵陣ゴール前まで駆け上がったSOの山沢拓也を援護し、フィニッシュ。5−0とした。
「彼(山沢)はどんなボールでも、キックでも、ランでも前に持っていける力がある。チャンスがあればついていこうかなとは思っていたので。来そうな感じ、しました」
 8−0のスコアで迎えた22分には、山沢のハイパントを競ったFBの森谷圭介を敵陣中盤右でサポート。タッチライン際を快走する。22メートルエリアで相手タックラーに迫られると、バスケットボールのレイアップシュートのようなフォームで左側にパスを折り返す。LOのサム・ワイクスのトライをアシストした。直後のゴール成功でリードを15−0と広げた。
「ちょっとパスが悪かったですけど、ワイクスがうまく拾ってくれた」
 後半は両軍無得点とタフな一戦で、得点に絡んだ山田はマン・オブ・ザ・マッチを受賞。ここ数試合のトライの感想を問われれば「観てもらったらわかるように、(味方を)フォローしてるだけなんで」。その「フォロー」の数と「フォロー」の際の味方との距離感が、この人の価値を高めている。
 24日からは和歌山で日本代表候補合宿に参加。11月には、2013年に対戦も出場の叶わなかったニュージーランド代表とのテストマッチを控えている。「一日一善」とつぶやく人は、頭を代表モードに切り替えてゆく。
「ちょっと代表のラグビーからは離れているので(今年6月のテストシリーズはジョージア戦のみ出場)、戦術や自分のプレーを見直して、また皆とコミュニケーションを取ってやっていきたいです。個人的にはそういうの(ニュージーランド代表戦)にもチャレンジしたいですし、また、皆でいい試合ができるように頑張りたいです」
 さかのぼって9月8日、佐賀県総合運動場陸上競技場でおこなわれた第2節のコカ・コーラ戦でリーグ戦通算100試合出場を達成。62−17で勝利後のセレモニーでは、記念ボードを地元の子どもたちと持って写真撮影に応じた。「協会の人より、ちびっこの方がいいかなと」。ファンと思い出を共有するプロアスリートとして、世界を見据える。
(文:向 風見也)

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