ワールドカップ
2018.09.10
ドイツがW杯初出場目指し知将を招へい 世界最終予選前にフォード指揮官就任
ラグビーワールドカップ2019日本大会へのラスト1枚の出場権をかけた世界最終予選は11月にフランスのマルセイユで開催されるが、その戦いに挑む世界ランキング29位のドイツ代表は、欧州屈指の優れた指導者を招へいして初出場を目指す。かつてイングランド代表やブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズでディフェンスコーチを務め、バースの指揮官だった2014-15シーズンにプレミアシップの準優勝に導き同リーグのシーズン最優秀監督賞に選ばれたマイク・フォードが、ドイツ代表のヘッドコーチに就任したことが明らかになった。
イングランド代表SOジョージ・フォードの父でもある52歳のマイク・フォードは、ドイツラグビー協会が出した声明で「初めてワールドカップに導く可能性がある、ドイツのような野心的なチームを育てる機会を得られて嬉しい。もちろん大きなチャレンジだが、魅力的な仕事であり、ドイツ代表には多くの可能性があると思う」とコメントしている。
フォードはトゥーロン(フランス)のヘッドコーチを経て、アメリカのダラス・グリフィンズに加わり、メジャーリーグ・ラグビーに2019年から参戦する同チームで指揮する予定だが、それまで時間があり、ドイツ協会によれば、フランスの名門スタッド・フランセのオーナーであるドイツ出身のビジネスマン、ハンス・ピーター・ワイルド氏が「この絶好の機会を活かそう」と資金援助を申し出たことで知将を雇うことが実現したという。
ドイツは欧州最終予選で最下位に終わっていたが、同予選で1位だったルーマニアと2位のスペイン、さらに4位のベルギーが、代表資格がない選手を試合に出場させていたことがのちに発覚し、繰り上がりで再チャンスを与えられた。サモアとのプレーオフに敗れたものの、敗者復活を目指して世界最終予選に進むこととなり、11月11日から23日にかけて、香港(世界ランキング21位)、カナダ(同23位)、ケニア(同28位)と4チーム総当たり戦をおこないワールドカップ2019への最後の切符を争う。