海外 2011.11.11

南アの大赤字サッカースタジアム ハイネケンカップ開催決定

南アの大赤字サッカースタジアム ハイネケンカップ開催決定

 来年1月14日に南アフリカのケープタウン市で開催することが決まっていたハイネケンカップ(ヨーロッパ最強クラブ決定戦)の「サラセンズ対ビアリッツ」戦は、市内中心部グリーンポイントにある『ケープタウン・スタジアム』(約5万5000人収容)で行われることが10日、明らかになった。ハイネケンカップがヨーロッパ以外で開催されるのは初めて。ホームチームとなるサラセンズ(イングランド)には、今年のラグビーワールドカップで南アフリカ代表の主将を務めたジョン・スミットなど南ア出身選手が多く所属しており、アフリカでの新たなファン獲得とマーケット拡大を目指す。
 今回の決定は、2010年サッカーワールドカップ用に約44億ランド(当時:約550億円)
という莫大な建設費をかけて造られた『ケープタウン・スタジアム』の運営と維持に頭を悩ませているケープタウン市にとっても朗報となった。ケープタウンには、都心部から電車で約20分離れた場所に、人気チームのストーマーズならびにウェスタン・プロヴィンス(WP)がホームとするラグビー専用の『ニューランズ・スタジアム』(約4万5000人収容)があるが、維持費だけで年間約5億5千万円もかかる大赤字の『ケープタウン・スタジアム』側が、集客力の高いラグビー試合開催を熱望していた。
  『ケープタウン・スタジアム』は現在、地元のプロサッカーチームであるアヤックスがホームスタジアムとして使用しているが、国内サッカーリーグのチケットはラグビーの半額以下(最安で約200円)であり、人気チーム以外とのカードでは1万人も集まらないのが現状だ。
 そこで、『ケープタウン・スタジアム』を所有する市はWPラグビー協会に対してもラブコールを送り、ニューランズからグリーンポイントへの移転交渉を進めているが、100年以上のラグビー史を持つニューランズを離れることにWP側は難色を示している。それにもし、WPが要求するラグビー施設の改築を市(ケープタウン・スタジアム)が受け入れた場合、新たに約1億2000万ランド(約12億円)がかかるといわれており、負担増の可能性がある納税者(市民)の反発も予想されるため、こちらの交渉は長引きそうだ。


 


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ケープタウン市の中心地に建てられた『ケープタウン・スタジアム』


 

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