国内 2011.10.30

近鉄がホームで白星発進 SO重光のゴールデンブーツ光る

近鉄がホームで白星発進 SO重光のゴールデンブーツ光る

 30日、近鉄花園ラグビー場で行われた「近鉄ライナーズ対コカ・コーラウエストレッドスパークス」の一戦は、ラックでのボール争奪とSO重光泰昌の安定したプレースキックで優位に立った近鉄が、32-16で勝利を収めた。
 前半のトライは近鉄WTBリコ・ギアの1本のみ。近鉄の堅いディフェンスに苦戦し消極的になってしまったというコカ・コーラは、ラックエリアでも近鉄のカウンターにあい、リズムに乗れなかった。「ボールを持ち続けていれば勝機はあったと思う」という向井昭吾監督の言葉通り、後半48分には身長2メートルの新加入FLジョニー・ファアマトゥアイヌの突破から左サイドで細かくつなぎ、最後は副将CTBティム・ベイトマンが逆転トライを決めるなど、コカ・コーラの攻撃に光るものはあった。しかし、近鉄は必死の守りで相手の追加点を阻止すると、攻めてはSO重光が確実にペナルティゴールを3本重ねて逆転。67分にはゴール前の密集からSH金哲元が鋭く抜け出し、トライで勝負を決めた。
 初陣を飾った近鉄の前田隆介監督は、「前半、レフリーとうまくコミュニケーションがとれずペースをつかめなかったが、後半は特にブレイクダウンで反則をしないようしっかり修正できたのが大きかった」と選手の奮闘を称えた。?忠伸キャプテンは「何よりまず監督に『おめでとう』と言いたい。感謝している。情熱的な監督のもと、今季は自信を持ってシーズンに入れているし、次の神戸製鋼との関西決戦も楽しみ。昨季は逆転勝ちしているので、今度も思い切って勝負したい」と充実の表情を浮かべていた。


(文・竹中 清)

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