海外 2018.03.11

ダーバンで苦汁なめたサンウルブズ シャークス相手に50失点で3連敗

ダーバンで苦汁なめたサンウルブズ シャークス相手に50失点で3連敗
突破を図るシブシソ・ンコシと、止めにいく庭井祐輔(Photo: Getty Images)
 南アフリカに遠征しているスーパーラグビー日本チームのサンウルブズは、3月10日にダーバンでシャークスと対戦し、22−50で敗れた。今季トップ5入りを目標に掲げたサンウルブズだが、これで開幕から3連敗となった。
 厳しいアウェイゲームで先に主導権を握ることはできなかった。
 序盤、サンウルブズに反則があってシャークスがPGで先制した。狼と同じくらい勝利に飢えていたサメはさらに8分、シャークス歴代最多出場スーパーラグビープレーヤーとなったPRテンダイ・ムタワリラなどFWが力強いボールキャリーの連続でゴールに迫り、SOロバート・デュプレアの飛ばしパスを左外でもらったWTBマカゾレ・マピンピがフィニッシュした。
 流れを変えたいサンウルブズ。しかし、何度も好機を逃した。
 12分、CTBシオネ・テアウパが敵陣深くでキックチャージし、トライチャンスだったが、ボールをうまく拾い上げられずノックオン。14分にも敵陣深くで攻めたが接点でボールを奪い返され、得点とはならなかった。15分にはスーパーラグビーデビューのCTBマイケル・リトルが自陣10メートルラインから抜け出し、WTBウィリアム・トゥポウがサポートしてゴールに迫り、連続攻撃、NO8ヴィリー・ブリッツが仲間の後押しを受けてゴールラインを越えたものの、グラウンディングできなかった。その後、スクラムから攻めるも、シャークスのディフェンスは堅かった。
 24分にPGでようやくスコアボードを動かしたサンウルブズだが、その4分後、シャークスのHOアッカー・ファンデルメルヴァが敵陣10メートルラインから3人のタックラーを破って力強い走りで自らゴールへ持ち込み、点差は広がった。シャークスはさらに35分、相手のミスにより得たスクラムからの攻撃で、縦を突いたCTBアンドレ・エスターハイゼンなどがオフロードで次々とつなぎ、NO8テラ・ムテンブがトライ。
 サンウルブズは前半終了前に敵陣深くに入ったが、前節で敗因のひとつとなっていたラインアウトがまたも乱れ、その後の攻撃も実らず、3−24で前半を終えた。
 サンウルブズは後半早々、ターンオーバーから連続攻撃し、SO立川理道がゴールポスト下に飛び込んでトライと思われたが、その前にオブストラクションの反則があり、得点ならず。
 しかし45分(後半5分)、FB松島幸太朗がゴール前右でディフェンダー2人をひきつけ、パスをもらったWTBレメキ ロマノ ラヴァがコーナーに飛び込みようやくトライを決めた。
 だが、ボーナスポイントも狙うシャークスはすぐに取り返した。
 48分、スペースができた左サイドをWTBマピンピが抜けてトライ。54分にも突破とオフロードでチャンスをつくり、FLジャック・フェルミューレンがファイブポインターとなった。
 サンウルブズは59分、敵陣深くでアドバンテージをもらってフェイズを重ね、この試合がサンウルブズデビューとなったLOヴィンピー・ファンデルヴァルトが仲間の後方支援を得てインゴールに押さえた。
 しかしシャークスは67分、ターンオーバーすると、FBカーウィン・ボッシュが無人のディフェンス裏にボールを蹴り、チェイスして拾ったWTBシブシソ・ンコシがトライ。75分には敵陣深くのスクラムでプレッシャーをかけ、SH流大がこぼれ球をうまく処理できずにいたところをシャークス選手がインゴールで押さえ、15−50となった。
 サンウルブズは78分、ラインアウトからのムーブでWTBレメキが抜け、WTBトゥポウにつないでトライを挙げたが、試合終了の笛で笑ったのはシャークスだった。
 南ア遠征が続くサンウルブズは次週、ジョハネスバーグでライオンズと対戦する。

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