ワールドカップ
2011.10.08
ウエールズがベスト4一番乗り アイルランド旋風止まる
2011ラグビーワールドカップNZ大会は8日、プール戦を勝ち抜いた8カ国による決勝トーナメントが始まり、ウェリントンで開催された準々決勝第1試合はウエールズが22-10でアイルランドを下し、ベスト4一番乗りを決めた。プールCで優勝候補のオーストラリアを破り、一躍、強力なダークホースとして注目を集めたアイルランドだったが、141本のタックルをさく裂させたウエールズの壁を崩すことはできず、またしても準々決勝で涙をのみ初の4強入りはならなかった。
前半3分、ウエールズがWTBシェーン・ウィリアムズのトライで先制した。その後、互いにペナルティゴールを1本ずつ決め、10-3とウエールズがリードしてハーフタイムへ。
早めに7点差を詰めたいアイルランドは後半45分、WTBキース・アールズのトライとSOローナン・オガーラのゴール成功で同点に追いつく。しかし、ハンドリングの堅実さも光ったウエールズの勢いは止まらず、51分、22メートル内でのブレイクダウンからSHマイク・フィリップスが俊足を生かして左サイドを突き破り、左隅にダイブして再びリードを奪った。
チャンスメイクに苦しむアイルランドは後半55分、ハーフ団を丸ごと替えるが流れは変わらず。64分には、ウエールズのCTBジョナサン・デーヴィスがダンスステップで22メートル外からアイリッシュの防御網を切り裂き、勝負を決めた。
1987年大会(第1回)以来の準決勝進出を決めたウエールズは15日、イングランド対フランス戦の勝者と激突する。