国内
2017.12.28
郡山北工が3度目の挑戦で花園初勝利! 飯田と明和県央も笑った
初舞台では伏見工に0−78、昨年は報徳学園に0−88で大敗していた福島県立郡山北工業が、3度目の挑戦となった花園で初勝利を挙げた。12月28日、第97回全国高校ラグビー大会の1回戦で和歌山県立和歌山工業と対戦し、22−14で歓喜の瞬間を迎えた。
郡山北工は前半3分に初トライ&初得点。ラインアウトからのモールドライブは和歌山工のディフェンスに止められたが、FWがしぶとく近場を攻め、3年生のLO齊藤健太郎がゴールライン上に押さえた。
しかし、2年ぶりの勝利を目指す和歌山工もひたむきにプレーし、18分、18フェイズを重ねてCTB斉藤歩夢がフィニッシュ。24分にはCTB河波風太がゴールに持ち込み9点リードを奪った。
だが郡山北工はハーフタイム前、ピック&ゴーでLO高橋憲二郎がインゴールにねじ込み、10−14として前半を終えた。
郡山北工は後半5分、またもゴール前のFW勝負でPR伊藤秀がトライを奪い、逆転。そして、自陣でしばらく耐え、26分に相手がパスを乱したところ、CTB佐々木真之介がボールを拾い上げてハーフウェイから走り切り、勝利を引き寄せた。
郡山北工は30日の2回戦で土佐塾(高知)と対戦する。
倉敷工戦でゴールを目指して前進する飯田のFL井原啓太(撮影:松本かおり)
6年ぶりの出場となった飯田(長野)も花園で笑った。1回戦で4年ぶり出場の倉敷工業(岡山)と対戦し、26−5で制した。
飯田は前半9分に21フェイズを重ねてゴールに迫り、FL岡島和輝が抜けて先制した。19分にはパワー勝負でPR棚田純乃介がゴールライン上にグラウンディングし、14−0で折り返す。
飯田は後半も優位にゲームを進め、9分、FL井原啓太がピックアップからのレッグドライブでインゴールに突っ込んだ。14分には敵陣22メートルライン内のクイックタップからボールをもらったPR棚田が豪快に突進し、26−0として勝利を引き寄せた。
倉敷工は逆転には至らなかったものの、18分、FWがピック&ゴーを繰り返したあと副将のNO8大原正郁がゴール右隅にトライを決め、ラストアタックでも15フェイズを重ねてゴールに迫るなど、執念を見せた。
飯田は2回戦で、春の全国選抜大会を制したAシードの桐蔭学園(神奈川)に挑む。
明和県央(白)にプレッシャーをかけるコザ(撮影:松本かおり)
ともに2年ぶりの出場となった明和県央(群馬)×コザ(沖縄)の対決は、ベスト8を目指す明和県央が67−7と圧倒した。
前半4分にゴール前のスクラムから攻めてLO中野陽介が突っ込み先制した明和県央は、10分にはワイドなバックス展開でWTB高橋十三がゴールに運び、19分にもボールを動かしてWTB丸山央人がフィニッシュ。23分にはモールで押し込み追加点を挙げ、26分にはコザのラインアウトが乱れて飯田が自陣深くから攻めに転じ、FLハリス作夢が60メートル以上走り切って27−0とした。
後半早々にもディフェンスでのターンオーバーからたたみかけ、NO8原田竜弥がゴールに持ち込みリードを拡大した明和県央は、その後、5トライを追加。
大差をつけられたコザだが最後に意地を見せ、チーム一体となった連続攻撃でゴールに迫り、2年生キャプテンのFB普久原琉がインゴールに飛び込んでトライ。CTB高江洲颯太のコンバージョンキックも決まり、花園で精いっぱいのプレーを終えた。
勝った明和県央は2回戦でBシードの秋田工業(秋田)と対戦する。