海外
2017.07.14
マフィにレベルズファンから大きな拍手。全試合先発、4部門でトップ10入り
2017年、メルボルンのラグビーファンを最も熱くした選手だったに違いない。アマナキ・レレィ・マフィが、初挑戦のスーパーラグビーシーズンを終えた。日本代表でもあるマフィは今年、オーストラリアのメルボルン・レベルズに新加入し、全15試合に先発出場。ホームのAAMIパークで7月14日におこなわれた最終戦も8番をつけ、負傷交代する62分(後半22分)まで奮闘した。
来季から3チーム削減となるスーパーラグビーにおいて除外候補に挙がっているレベルズは、勝って締めくくりたかったが、アルゼンチンのジャガーズに29−32で逆転負けし、1勝1分13敗(勝点9)で今シーズンを終えている。15日に東京でサンウルブズがブルーズを倒せば、レベルズが最下位となる。
チームは低迷したものの、マフィは個人通算成績のボールキャリー数、走った距離、オフロードの数、タックル数でトップ10に名を連ね、ワールドクラスのエイトマンが多数いるなかで、前節(第16節)までに3回もチーム・オブ・ザ・ウィーク(週間ベストフィフティーン)に選出された。
最終戦でもダイナミックな走りや接点での激しいファイトで会場を沸かせ、62分に右ひじあたりを気にしながらベンチへ退くときは観客から大きな拍手を送られ、マフィは左手を挙げて応えたあと、日本から来たラグビーマンらしく礼儀正しく一礼した。
NTTコミュニケーションズに籍を置き、日本のラグビーファンからは将来のサンウルブズ入りも期待されるマフィは、去就については未定だが、オーストラリアのメディアによると、レベルズは来季へ向けて再契約を強く望んでいるという。
なお、マフィと一緒にレベルズに今季加入したWTB児玉健太郎(パナソニック)は、今年のスーパーラグビーでは出場機会はなかった。
また、14日にはダニーデン(ニュージーランド)でハイランダーズ対レッズ戦もおこなわれ、プレーオフ進出を決めているハイランダーズが40−17で勝っている。レッズにとっては今季最終戦だったが、所属する日本代表のFLツイ ヘンドリック(サントリー)は試合メンバーに入っていなかった。