田中がサンウルブズ初先発「絶対に勝ちたい」！　松橋はベンチ入り　

　2017年のスーパーラグビー第1戦は前年王者のハリケーンズに大敗した日本のサンウルブズだが、準ホームのシンガポールで迎える第2戦（3月4日）は“マスト・ウィン”の決意で臨む。相手は昨年競り負けた、南アフリカ勢で最弱といわれるキングズ（昨年17位）だ。

　フィロ・ティアティア ヘッドコーチはハリケーンズ戦の先発メンバーから4人を替えた。

　9番は、けがで開幕戦を欠場したSH田中史朗（パナソニック）が着る。ハイランダーズ（ニュージーランド）で4季プレーし、スーパーラグビー45試合出場の経験を持つ田中はサンウルブズ初キャップとなる。

「今年はキングズに勝って、そこからまた僕たちのチャレンジが始まると思っているので、この試合は絶対に勝ちたいと思います。サンウルブズのジャージーを着られることにプライドをもって頑張りたいと思います」

　ハーフ団でペアを組むのは、プレシーズンのトップリーグオールスターズ戦で10番を任されたSOヘイデン・クリップス（東京ガス）。クリップスはスーパーラグビーデビューとなり、「サンウルブズの一員として、初キャップを得られることを本当に光栄に思います。いい試合にすることで、コーチ陣にも恩返しができればと思っています。グラウンドに実際に立って戦えることを心待ちにしています」と意気込みを語った。

　そのほか、ハリケーンズ戦の途中から出場していい動きを見せたFL金正奎（NTTコム）とFB江見翔太（サントリー）が先発の座をつかんだ。

　リザーブには2016−17トップリーグ新人賞のNO8松橋周平（リコー）が入り、コカ・コーラのCTBウィリアム・トゥポウや、追加招集されたばかりのユーティリティBKジェイミー・ジェリー・タウランギ（宗像サニックス）とともにサンウルブズ公式戦デビューに備える。

　主将のFLエドワード・カークは、「先週のハリケーンズ戦での敗北から立ち直ることはとても難しいことですが、『陽はまた昇る』の精神で気持ちを切り替えています。今週のトレーニングも充実し、チームは再生しました。週末のキングズとの試合をとても楽しみにしています。昨年はポートエリザベスにおいてキングズに対して痛い敗戦を喫しましたが、今週末はファンの皆様、とりわけシンガポールファンの皆様の気持ちに応えられるように、準備しています。我々は蘇ります」と力強いコメントを出した。

1．三上正貴　　2．堀江翔太　　3．伊藤平一郎　　4．リアキ・モリ　　5．サム・ワイクス　　6．エドワード・カーク（主将）　　7．金正奎　　8．ヴィリー・ブリッツ　　9．田中史朗　　10．ヘイデン・クリップス　　11．福岡堅樹　　12．デレック・カーペンター　　13．ティモシー・ラファエレ　　14．中鶴隆彰　　15．江見翔太

〔リザーブ〕

16．日野剛志　　17．山本幸輝　　18．浅原拓真　　19．谷田部洸太郎　　20．松橋周平　　21．内田啓介　　22．ウィリアム・トゥポウ　　23．ジェイミー・ジェリー・タウランギ