女子 2016.04.17

女子セブンズシリーズ・カナダ大会 日本は初日3連敗

女子セブンズシリーズ・カナダ大会 日本は初日3連敗
カナダに完敗を喫した日本(Photo: World Rugby/Mike Lee @KLC FOTOS)
 カナダのブリティッシュコロンビア州ラングフォードで現地時間16日、ワールドラグビー女子セブンズシリーズの今季第4ラウンドが開幕し、女子セブンズ日本代表(サクラセブンズ)はプール戦を0勝3敗で終え、ベスト8入りを逃した。大会最終日の17日は9位以下のボウルトーナメントに臨む。
 日本は初戦で、リオ五輪での金メダル争いが予想される強豪のカナダに挑み、0-38で完敗した。
 キックオフボールを確保できず開始28秒で先制されると、リスタート後も自陣深くにくぎ付けにされ、連続失点。
 日本は前半6分に敵陣22メートルライン中央でPKチャンスとなり、キャプテンの中村知春に代えて突進力があるマテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェを投入したが、ノックオンで好機を逃した。
 前半終了前にはパスをカットされてカウンターアタックを許し、0-21でハーフタイムとなる。
 後半もいきなりノーホイッスルトライで差を広げられた日本。3分にマテイトンガのオフロードをもらった横尾千里がゴールラインを越えたが、グラウンディングできなかった。
 体格で勝るカナダは主導権を握り続け、終盤にも2トライを追加し、日本のチャレンジを退けた。
 第2戦では今シリーズ総合4位のイングランドに挑戦し、スタミナ勝負の後半に俊敏性を活かした連続攻撃で欧州最強チームを慌てさせたが、22-28で惜敗した。
 前半はイングランドのテンポについていけず、4連続トライを奪われ0-28とされた。
 しかし、前半終了前に山口真理恵が相手の堅守を崩して反撃の狼煙を上げ、後半早々にはゴール前のタップ&ゴーから最後は高野眞希がトライ。日本はイングランドにプレッシャーをかけ続け、4分過ぎにはゴール前のペナルティから速攻で桑井亜乃がフィニッシュした。息もつかせぬ日本の猛攻にイングランドはたまらず反則を連発し、6分過ぎにイエローカードで1人が退出。直後、中村がトライを決めて6点差に詰めたものの、最後のキックオフでボールを確保できず、逆転には至らなかった。
 プール最終戦は、先週のアトランタセブンズ(アメリカ大会)ボウル決勝で苦汁をなめさせられたアイルランドとの試合となり、リベンジしたかったが14-21で敗れた。
 序盤、スピーディーな連続攻撃から桑井が先制したものの、リスタートですぐに追いつかれ、4分過ぎにはアイルランドが右への大きな展開から抜け出し、7-14で前半を終えた。
 後半2分にマテイトンガがパワフルに突進して山口につなぎ、同点に追いついたが、5分、アイルランドが自陣でのPKからタップ&ゴーで一気に攻め込み、勝ち越しトライ。
 日本はラストアタックで敵陣深くまで攻め込んだが、ブレイクダウンでターンオーバーされ、初日を笑顔で終えることはできなかった。
 日本は17日のボウル準決勝でフィジーと対戦する。

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