18歳が輝いたシドニーセブンズ　NZがラストの逆転劇で優勝！

シドニーを制したオールブラックス・セブンズ（撮影：出村謙知）

　男子ワールドラグビーセブンズシリーズの今季第4ラウンドが、2月6日、7日にオーストラリアのシドニーで開催され、ニュージーランド代表が前週のウェリントン大会に続いてカップ優勝を遂げた。

　ファイナルステージでニュージーランド代表と対峙したのは、地元サポーターの声援に後押しされて勝ち上がったオーストラリア代表。アリアンツ・スタジアムで3万7095人の大観衆がみつめるなか決勝はおこなわれ、ニュージーランドが27-24で激闘を制した。

　オーストラリアの18歳の新星、ヘンリー・ハッチソンが前半に2トライを重ねてファンを熱狂させれば、同じ年の黒衣のスピードスター、リコ・イオアネはハットトリックを達成。オーストラリアが2点リードのなかフルタイムを告げるホーンが鳴り、ニュージーランドのラストアタックに懸命に耐えていたゴールドジャージーの男たちだったが、敵陣右深くに入ったニュージーランドが左へ大きく展開し、最後はリコ・イオアネがゴールラインを割って劇的な逆転サヨナラトライを決めた。

　健闘したオーストラリアだったが、2012年に東京セブンズで優勝して以来のカップ獲得とはならなかった。

　なお、日本は今大会5戦全敗で15位タイ（最下位）に終わっている。

　男子ワールドセブンズシリーズの第5ラウンド、ラスベガス大会（アメリカ）は3月4〜6日に開催される。

輝きを増すNZのスター。リコ・イオアネ（左）とソニービル・ウィリアムズ

（撮影：Yasu Takahashi）

▽カップ準々決勝（1〜8位）

・ニュージーランド　24-7　アメリカ

・フィジー　28-12　ケニア

・オーストラリア　17-12　イングランド

・南アフリカ　26-0　アルゼンチン

▽カップ準決勝

・ニュージーランド　14-12　フィジー

・オーストラリア　12-7　南アフリカ

▼カップ決勝（優勝決定戦）

・ニュージーランド　27-24　オーストラリア

▼3・4位決定戦

・フィジー　26-12　南アフリカ

▽プレート準決勝（5〜8位）

・ケニア　24-21　アメリカ

・アルゼンチン　19-14　イングランド

▼プレート決勝（5・6位決定戦）

・アルゼンチン　24-0　ケニア

▽ボウル準々決勝（9〜16位）

・ポルトガル　31-17　日本

・サモア　28-24　ロシア

・カナダ　32-21　ウェールズ

・スコットランド　22-19　フランス

▽ボウル準決勝

・サモア　14-10　ポルトガル

・カナダ　35-12　スコットランド

▼ボウル決勝（9・10位決定戦）

・カナダ　17-12　サモア

▽シールド準決勝（13〜16位）

・ロシア　24-17　日本

・ウェールズ　22-5　フランス

▼シールド決勝（13・14位決定戦）

・ウェールズ　26-19　ロシア

シドニーセブンズで日本代表の主将を務めたレメキ ロマノ ラヴァ（撮影：出村謙知）