エクセター初の欧州8強！　4連覇狙うトゥーロンは準々決勝でカーターと対峙

オスプリーズ戦でトライを挙げ喜ぶエクセター。スター選手は少ないものの、ついに欧州ベスト8入り

（Photo: Getty Images）

　北半球のクラブラグビー最高峰大会「ヨーロピアンラグビー・チャンピオンズカップ」は、先週末にプールステージの最終戦がおこなわれ、すでに8強入りが確定していたイングランドのサラセンズとレスター・タイガース、フランスのラシン92に続き、エクセター・チーフス、ワスプス、ノーサンプトン・セインツ（以上、イングランド）、スタッド・フランセ（フランス）、そして前身大会のハイネケンカップから数えて欧州4連覇を狙うトゥーロン（フランス）が準々決勝進出を決めた。

　プロ12勢（アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリアのクラブ）は全滅。大混戦だったプール2では、前節終了時点で首位に立っていたオスプリーズ（ウェールズ）が24日のエクセター戦に17-33で敗れ、同組2位だった昨季ファイナリストのクレルモン・オーヴェルニュはホームで同じフランス勢のボルドー・ベーグルに28-37と逆転負け。クレルモン以外の3チームが総勝点16で並び、当該チーム間の対戦成績（勝点）および得失点差により、エクセターが初のベスト8入りを果たした。1871年創部のエクセターは、2010年にプレミアシップ（イングランド最高峰リーグ）初昇格。ハイネケンカップデビューは2012年で、昨季はヨーロピアン・チャンピオンズカップ出場を逃したものの、かつてプレミアシップ年間最優秀監督に選ばれたことがあるロブ・バクスター ヘッドコーチのもと着実に力をつけており、新たな歴史をつくった。

　前王者トゥーロンはバース（イングランド）との最終戦に19-14で勝ったもののボーナスポイントを獲得できず、逆に、プール5のトップを争っていたワスプスがレンスター（アイルランド）から7トライを挙げて大勝したため同組の順位は入れ替わり、トゥーロンは準々決勝のホーム開催権を逃している。ノックアウトステージでぶつかる相手は、昨年のワールドカップでオールブラックスの優勝に大きく貢献し、ワールドラグビー年間最優秀選手に輝いたダン・カーターを司令塔とするラシン92だ。

　4月上旬におこなわれる準々決勝の組み合わせは以下のとおり。

■サラセンズ（イングランド） vs. ノーサンプトン・セインツ（イングランド）

■ワスプス（イングランド） vs. エクセター・チーフス（イングランド）

■ラシン92（フランス） vs. トゥーロン（フランス）

■レスター・タイガース（イングランド） vs. スタッド・フランセ（フランス）

　なお、下部大会の「ヨーロピアンラグビー・チャレンジカップ」もベスト8が出そろい、準々決勝は次の対戦カードでおこなわれる。

■ハリクインズ（イングランド） vs. ロンドン・アイリッシュ（イングランド）

■グルノーブル（フランス） vs. コナート（アイルランド）

■セール・シャークス（イングランド） vs. モンペリエ（フランス）

■グロスター（イングランド） vs. ニューポート・グウェント・ドラゴンズ（ウェールズ）