国内 2016.01.16

TL決勝進出はパナソニックと東芝! ヤマハと神戸製鋼は準決勝敗退

TL決勝進出はパナソニックと東芝! ヤマハと神戸製鋼は準決勝敗退
LIXIL CUPでパナソニックのキーマンとなっているヘイデン・パーカー(撮影:松本かおり)
 2015-2016年シーズンのジャパンラグビートップリーグ王者を決めるノックアウトステージ、LIXIL CUPの準決勝が1月16日におこなわれ、3連覇を狙うパナソニック ワイルドナイツと6季ぶりの王座奪還をめざす東芝ブレイブルーパスが勝って決勝進出を決めた。
 パナソニックは神戸製鋼コベルコスティーラーズに42-10で快勝、東芝は昨季日本選手権優勝チームのヤマハ発動機ジュビロを34-22で下した。
 パナソニックは東京・秩父宮ラグビー場で神戸製鋼と対戦し、前半は、負傷欠場のベリック・バーンズに代わりキッカーを務めるSOヘイデン・パーカーが、先週に引き続き正確な左足を披露、PGで得点を重ねた。ディフェンスも堅く、12-0で折り返す。
 パナソニックは45分(後半5分)、SOパーカーからのキックパスを長身CTBのJP・ピーターセンが確保してWTB北川智規につなぎ、最後はサポートしたFB笹倉康誉がゴールに持ち込み、リードを広げた。
 神戸製鋼は後半早々に中心選手のFLアンドリース・ベッカーが負傷してベンチへ下がったものの、49分、入替で途中出場したFLマット・バンリーベンがトライを決め、PG成功もあって10点を返した。
 しかし、今季無敗の野武士集団は崩れなかった。
 57分にSOパーカーのショットでリズムを取り戻し、65分にはCTBピーターセンがトライ。パーカーのドロップゴールもあって点差をつけたパナソニックは、72分にFB笹倉がだめ押しトライを挙げ、神戸製鋼を圧倒して3季連続の決勝進出を決めている。
 東大阪市花園ラグビー場では東芝が歓喜した。ワールドカップでの活躍で時の人となった五郎丸歩を擁するヤマハを倒し、3季ぶりのファイナル切符獲得だ。
 東芝は前半6分、ゴール前の連続攻撃からCTBリチャード・カフイが壁を突き破り、先制した。しかしヤマハは11分、WTB伊東力が敵陣22メートルライン外から中央を突破して左にロングパスを放り、WTBハビリ ロッキーがトライ。FB五郎丸のコンバージョンも決まり、逆転した。
 その後、両チームともPGで3点を追加し、迎えた25分、東芝は自陣深くでのラインアウトから、NO8リーチ マイケルの力走をきっかけにカウンター、サポートもよく次々とつなぎ、最後はFBフランソワ・ステイン、CTBカフイと鮮やかな連続オフロードでCTB増田慶介に渡り、トライが生まれた。
 取られたら取り返すシーソーゲーム。トップリーグ初制覇をめざすヤマハもしぶとく、32分、FB五郎丸が絶妙なキックでインゴールに転がしたボールをWTB伊東が押さえ、再びゲームをひっくり返した。が、リスタート直後、東芝はブレイクダウンでターンオーバーしてWTB大島脩平が好走、サポートしたCTB増田がインゴールにねじ込み、東芝が20-17とリードして前半を終えた。
 東芝は後半の立ち上がりもよく、41分(後半1分)、敵陣22メートルライン内での右への展開から、CTBカフイが次々とタックラーをかわしてトライ。2011年ワールドカップ優勝メンバーである元ニュージーランド代表のカフイは46分にも突破力を見せ、ハットトリックを達成した。
 その後は、東芝が粘り強い堅守を発揮。相手のディフェンスプレッシャーに苦しんだヤマハは、終盤にWTBシアレ・ピウタウが1トライを奪い返したものの、反撃はそこまでだった。
 パナソニック×東芝の決勝は今月24日(日)、秩父宮ラグビー場で14時キックオフ。なお、この2チームは今季リーグ戦(グループA/12月12日)でも対戦しており、そのときは17-17で引き分けている。

hanazono

健闘を称えあう日本ラグビー界の英雄たち。ヤマハの五郎丸(中央左)と東芝のリーチ
(撮影:早浪章弘)
<順位決定トーナメント 第2節 結果>
▼LIXIL CUP 準決勝
・パナソニック 42-10 神戸製鋼
・東芝 34-22 ヤマハ発動機
▼5〜8位決定トーナメント
・キヤノン 24-18 近鉄
・トヨタ自動車 32-21 NTTコミュニケーションズ
▼9〜12位決定トーナメント
・サントリー 45-14 Honda
・クボタ 19-30 豊田自動織機
▼13〜16位決定トーナメント
・コカ・コーラ 39-21 NTTドコモ
・NEC 5-31 リコー
<最終順位決定戦 組み合わせ>
▼LIXIL CUP ファイナル(24日/東京・秩父宮ラグビー場)
・パナソニック vs. 東芝
▼3位・4位決定戦(24日/東京・秩父宮ラグビー場)
・神戸製鋼 vs. ヤマハ発動機
▼5位・6位決定戦(23日/愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)
・キヤノン vs. トヨタ自動車
▼7位・8位決定戦(23日/愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)
・近鉄 vs. NTTコミュニケーションズ
▼9位・10位決定戦(23日/大阪・東大阪市花園ラグビー場)
・サントリー vs. 豊田自動織機
▼11位・12位決定戦(23日/大阪・東大阪市花園ラグビー場)
・Honda vs. クボタ
▼13位・14位決定戦(23日/東京・駒沢陸上競技場)
・コカ・コーラ vs. リコー
▼15位・16位決定戦(23日/東京・駒沢陸上競技場)
・NTTドコモ vs. NEC

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