国内 2026.06.03

【2026年東京都国公立大大会】決勝は3年連続で東大-学芸大に

[ 見明亨徳 ]
【2026年東京都国公立大大会】決勝は3年連続で東大-学芸大に
伝統のスイカジャージの東大は前半42分、フォワードがようやく先制点を奪う(筆者撮影)

 今年も都内にキャンパスを置く国公立大大会が開催されている。準決勝2試合は5月31日におこなわれ、東京大と大会4連覇を目指す東京学芸大が決勝へ進んだ。両校の対戦は2024年度以降、3大会連続となる。

■2026年度東京都国公立大大会準決勝①
5月31日@東京大ラグビー場
【東京大21-7東京都立大】

 都立大が試合のほとんどを東大陣で進めるも、「今年はディフェンスのチーム。練習を積んでいます」(東大・鵜木幸大主将/4年、鹿児島ラ・サール)という言葉通り、東大が耐えてしのぎ切った。

 試合開始のキックオフ後、都立大がさっそくマイボールスクラムを得る。ここは2度目の組み直しで都立大が反則をおかした。6分にも都立大はスクラムのボールをディフェンスに阻まれ、チャンスを逃した。

 耐えた東大は18分、ようやく都立大22メートルに入るもトライラインを越えられない。それまでゴール前でPKを得るとトライを狙ってきた都立大は、35分に22メートル外で得たPKをSO大森拓実(4年、日野台)がPGへ切り替えた。しかしボールはバーの上を通過せず。

 42分、東大が右ラインアウトのチャンスをつかみ、モール、ラックからフォーワードが押し込む。LO和田裕太朗(4年、市川)が最初の5点をマークした。CTB武村晋(4年、灘)がコンバージョンを決めて前半を7-0のリードで終えた。

 後半1分、東大ボールのブレイクダウンで都立大NO8萩原唯人主将(4年、國學院久我山)が絡みターンオーバー。続くラックでも東大がノットリリースをおかし、都立大が22メートル内の左ラインアウトへ進む。しかし、ここでもトライラインへ入ったかに見えた場面で東大がボールの下に入り防いだ。

 16分、都立大が東大ゴール前5メートルでスクラムを得る。東大はHOを経験豊富な辻翔太(修士2年、開成)に代えた。「あのスクラムが試合を決めたポイントになった」。都立大の藤森啓介ヘッドコーチは試合後に振り返る。東大がコラプシングを奪い取った。

 しかし22分、都立大は左ラインアウトからモールで押し切ってPR山田晃大(4年、茗渓学園)が左中間へ仕留める。山田は強豪の茗溪出身だが大学でラグビーを始めた。SO大森がGを成功し試合を振り出しに戻した。

 リスタート後、東大のアタックが上回るようになる。30分、CTB武村からFB木村デイビス友志(4年、The Alice Smith School)へキックパス。中央へ継続するとLO三上昭文(3年、麻布)が右中間へ入った。G成功で東大が14-7と勝ち越し。さらに5分後、ゴール前のラインアウトモールでHO辻が試合を決める3本目のトライをマークした。21-7でフルタイムの笛が鳴った。

都立大NO8萩原唯人主将。敵陣で試合を進めるもトライラインが遠かった

 膝のケガでメンバー外の東大・鵜木主将は試合後、「ディフェンスができていた。どうやって敵陣に入っていくかアタックの形をつくっていきます」。敗れた都立大・藤森HCは「上のリーグは強いフィジカルがある。勝てる試合だったけど取り切れなかった悔しさを持って練習に臨もう」と試合後、円陣で語りかけた。

■2026年度東京都国公立大大会準決勝②
5月31日@一橋大ラグビー場
【東京学芸大54-17東京科学大(旧・東京工業大)】

 準決勝のもう1試合は、お互いに部員不足に悩む単科大同士の激突となった。学芸大は先発15名中、1年生が6名、大学院(修士)3名、リザーブも3名中1名が1年生という布陣。一方科学大は先発に大学院5名、リザーブ唯一の1名も修士2年という陣容で臨んでいる

 試合は4連覇がかかる学芸大が自慢のフォワード・バックス一体となったボールを動かすラグビーを実行し、前後半で7トライを奪い完勝した。

学芸大はNO8櫻井喬太が最初のファイブポインターに

 まずは前半9分、ゴール前でPKをもらうとタップからNO8櫻井喬太(修士1年、前橋)が5点をマーク、先制した。12分、科学大は学芸大ゴール前のラインアウトモールでトライゾーンへ迫るも、ここでボールがこぼれる。拾ったのは学芸大。得点源のCTB木村粋雅(3年、桐蔭学園)に渡ると90メートルを走り切り、インゴールへ中央運んだ。Gは竹内大翔(3年、秋田中央)が決めて12-0とする。

 5分後、学芸大は科学大エリアでPKを奪うと、迷いなくPGを選択し竹内が蹴り込む。科学大は21分、学芸大のラインアウトのボールを奪うと右から左へ運び、CTB谷井叶(修士2年、筑波大附属)が5点を返した。GはSO中塚周佑(4年、國學院久我山)が成功し7-15と追いかける。

 しかし35分、学芸大は敵ゴール前のスクラムを起点にSO佐々木からルーキーCTB金子禄(1年、桐蔭)へ送り、タテへの鋭いランで中央に仕留める(22-7)。その後も学芸大は選択を誤らず、40分、42分とCTB竹内が2本のPGを確実に決めて28-7でハーフタイムを迎えた。

 後半は開始2分にSO佐々木がインゴールへ運ぶ。Gはルーキー河田憲親(1年、城北)が担当。公式戦初得点を金子とともに記録した。

 その金子は12分、ルーズボールを拾って30メートル走り、2本目のトライをマーク。竹内のGで42-7と試合を決定づけた。さらに2年前のスキッパーSH北澤陽斗(修士2年、茗溪学園)も佐々木のラストパスから中央へフィニッシュした(49-7)。

 明確な課題も出た。「22メートル内に入られてラインアウトモールを組まれると止められない」(岩本悠希監督)。28分に科学大LO田所隼人(2年、逗子開成)、37分はFL畑川健勝(修士2年、筑波大附属)にモールでトライゾーン侵入を許した。学芸大は42分、あえて攻め続けてWTBに入った森田直人(2年、国立)が締めの5点で終えた。

後半終盤、科学大がラインアウトモールでインゴールへ

 早大OBの照沼康彦・科学大監督は「今年は1年生が4名、経験者は1名だけ。単科大は総合大学に比べ新入生の数が少ないから経験者も少ない。未経験者が3年生になった段階で勝負できるように育てていく」。

 学芸大-東大の決勝戦は6月7日、学芸大グラウンドで16時30分にキックオフされる。両校の決勝記録を振り返ると、2024年は学芸大29-28東大、昨年は学芸大41-36東大と接戦だ。

■2026年度東京都国公立大大会1回戦(5月17日)
東京都立大48-7東京海洋大@都立大G
東京大54-7東京外国語大@東大駒場G

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