日本代表 2026.06.23

【サクラセブンズ PICK UP PLAYERS】自分のミスは取り返す。松田向日葵[追手門学院大4年]

[ 編集部 ]
【サクラセブンズ PICK UP PLAYERS】自分のミスは取り返す。松田向日葵[追手門学院大4年]
オフの日にはチーズケーキを頬張る甘党。「なるべく甘さはプロテインで(摂取)」©JRFU

 サクラセブンズの松田向日葵にとって、4歳上の兄、武蔵(現狭山セコムラガッツWTB)は幼少期から憧れの存在だった。

 その兄についていくように、3歳から大和ラグビースクールに通う。家の庭での1対1が日課だった。

「なんでもかんでもお兄ちゃんのマネをして、男っぽく育ちました。お兄ちゃんは仮面ライダーやウルトラマンが好きで、私も変身していました(笑)」

 大人になったいまでもリスペクトの対象である。試合で落ち込むことがあると、「心に響く、前向きになれるような言葉をいつもかけてくれます」。

 神奈川県出身。男、女、女、男の4人きょうだいの次女に生まれた。

 高校は県内の強豪校ではなく、上阪して追手門学院に進む。内部進学で現在は大学4年生だ。兄が高校時代をNZで過ごしていたから、実家を離れることに抵抗はなかった。

「大学生と合同で練習できるのが大きかったです。私が高校生の時は大学に吉本芽以さん、村田彩乃さん、室越香南さん、堀毛咲良さんがいて、すごく良い練習ができました」

 セブンズユースアカデミーには中学3年時から呼ばれ、高校2年からチャレンジャーチームの一員として太陽生命ウィメンズセブンズシリーズに出場した。
 しかし、高校卒業前にU18女子セブンズ・デベロップメント・スコッドとして参戦するNZ遠征のメンバーからは落選。

 そこから苦手だったタックル向上のため、練習後には必ずコンタクト練に励むようになった。

「自分の強みがこれ、というのものはまだありませんが、ボールキャリーであれば当たってから(足を掻いて)ドライブするとか、基本を大切にしたいと思っています。自分でも取り切れて、空いているスペースを生かして味方も生かせる選手になりたいです」

 2年前の太陽生命シリーズでは日本人トップの計20トライを量産。その活躍が評価され、昨年2月のバンクーバー大会で代表デビューを飾った。
 以来、コンスタントにキャップを重ね、今季の「HSBC SVNS」では開幕から香港大会まで全7大会に出場している(13キャップ)。

「大会を通して少しずつ自信はついてきていると思います。でも大事な試合で勝敗に関わるミスを繰り返してしまって、いつもみんなに助けてもらっている状況です。目標のオリンピックまではもう少し時間があるので、絶対にレベルアップして、ミスした分を取り返したい」

 もっとも、リベンジの機会は秋以降となる。5月末から2週連続開催のバリャドリード大会、ボルドー大会は不参加。教育実習(英語)と重なっているからだ。

「(直前の)合宿までは自分のできることを100%やって、あとは全力で応援します」

 夏の8月に生まれたから名前は向日葵。母・葉子さん、父・光太(てるた)さんの名前にあやかり、「葉が光を浴びてすくすく育つように」との願いが込められた。

 2年後のロサンゼルスで、大輪の花を咲かせたい。

(文/明石尚之)

※ラグビーマガジン7月号(5月25日発売)の「セブンズ女子日本代表特集」を再編集し掲載。掲載情報は5月15日時点。

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