国内 2026.04.26

入替戦に勝つには「我慢」が大事。D-Rocks・松本壮馬に迷いはない

[ 向 風見也 ]
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入替戦に勝つには「我慢」が大事。D-Rocks・松本壮馬に迷いはない
松本壮馬[浦安DR/WTB]©︎JRLO

 浦安D-Rocksの松本壮馬は、シンプルにジャッジする。

 身長172センチと一線級にあっては小柄も、体重85キロと図太い筋肉を有する。

 加盟するジャパンラグビーリーグワン1部では端側のWTBを主戦場とし、攻めては防御の壁を豪快に破る。味方のキックを追って捕球役に繰り出すタックルも強烈だ。点差、試合展開にかかわらず力強く戦う。

「自分的には(自身の働きは)そんなにいいとは思っていませんけど」と謙遜しつつ、心持ちを明かす。

「迷いがあるといい結果に繋がらない。判断、決断を早くするようにしています。(スペースへ)行けると思ったら行く。パスだと思ったらパスをするマインドで(前に)走ってパス。そう決めています」

 途中入部の2024年度(12月から翌年5月)から11試合に出場。最下位に沈む集団で気を吐いた。

 クラブが再起にかける実質1年目は、第2節を最後にしばらく戦列から離れた。昨季終盤から故障を繰り返していたからだ。

 折しもチームは、グラハム・ラウンツリー新ヘッドコーチのもと浮上していた。前年度の上位陣から白星をもぎ取ることもあった。

 奮闘する仲間たちをスタンドから眺めながら、松本は当事者意識を保った。

「自分が復帰したらどんなプレーをするかを考えて見ていました。ただ、コンディション(の回復)が一番でした」

 第13節でカムバックした。4月24日、東京・秩父宮ラグビー場での第16節においては、立ち上がりからラインブレイクを連発した。

 この日は、対する静岡ブルーレヴズに26-49と敗れて12連敗。順位は12チーム中12位で総勝ち点は12に止まる。もっとも序盤戦では、前年度に並ぶ3勝を挙げている。キックチェイスやカバー防御が奏功していた。

 その様子には、松本も進歩を感じ取っている。

 ここからは、彼我の力関係を見定めて首尾よくプレー、ポジショニングを選択できるようになれば、新しいステージへ辿り着けると見る。

「結果は出ていないですけど、チームの大切にしたい部分が見えています。そこが結果に繋がったら成長していけるという感覚があります。相手より動く。相手より激しく。それができている試合もあれば、波もあります。ヘッドコーチはそれを切らさずにやって欲しいと思っている。チームスタイル、確立していきたいです」

 翌日以降の別の試合の結果を受け、下部との入替戦へ進むと決まった。松本は出身の関西学大の1年時、関西大学Aリーグの入替戦に出ている。「そこ(経験)は活かしたい」と話す。

「(大事なことは)我慢です。下のディビジョンのほうがメンタルは有利。そのなかで我慢する。(対戦チームと)実力差があっても、簡単なゲームにはならない。それはそういうものだと捉えながらやっていければ」

 レギュラーシーズンの残り2試合を含め、直面するゲームへ地に足をつけて臨む。

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