国内 2026.03.10

今秋の世界セブンズへ向け強化中のJDRFU(日本聴覚障がい者ラグビー連盟)。”サイレントラグビー”で聴者への啓発を促進

[ 長田耕治 ]
今秋の世界セブンズへ向け強化中のJDRFU(日本聴覚障がい者ラグビー連盟)。”サイレントラグビー”で聴者への啓発を促進
デフラグビーでは大きなジェスチャーで意思を発信してプレーする(筆者撮影)

 聴覚に障害のある人たちが行う“デフ(=deaf)ラグビー”。今秋東京で開催される第3回7人制デフラグビー世界大会に向け強化を進めているが、今大会から採用される“サイレントラグビー”への対応が、聴者への啓発に繋がっている。

 元来、聴者とほぼ同じ条件で試合を進めてきたが、今秋大会より、レフリーは笛を鳴らさず、それを補うため、目立つ色の手袋をはめて大きな動作でレフリングする他、ゴール下にアシスタントレフリーを配置して進行をサポートする“サイレントラグビー”で行うことになった。聴こえの状態は個人によって違うので、笛を鳴らすことで不利益が生じてしまうことへの配慮である。

旗で合図し試合の流れを整えるアシスタントレフリー

 日本のデフラグビー選手は少なく、国内ではデフ同士の対戦はセブンズでも難しい。勢い、聴者チームとの対戦が必須となる。笛の音が鳴らない試合を見た健聴者は恐らく“物足りない”とか“分かりにくい”という印象を受けるに違いない。

 しかし、これこそが“聞こえない疑似体験”であり、聴こえないことによる不便さを気付かされる場となっているのだ。

 強化試合を重ねる度に、多くの聴者選手が体験し「しっかりレフリーを見るようになりました」という声もきかれ、これを機に手話を始める人が現れるなど、社会へ向けての啓発に繋がっている。

2月23日チャレンジ大会で快走を見せる、デフ陸上100m走から挑戦の熱田選手

 決勝トーナメントの行われる11月3日(祝)には、聴覚障がいに対する理解が深まることを期待したい。

<第3回7人制デフラグビー世界大会日程(東京都内)>
・10月31日・11月1日=予選
・11月3日(文化の日)=決勝トーナメント

日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟HPはこちら
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