明大ラグビー部が優勝報告。勝利よりも価値があるものは?
今季7季ぶり14度目の大学選手権制覇を果たした明大ラグビー部が都内で優勝報告会に登壇。出席する部員が観客を笑わせるなか、まもなく就任5年目を終える神鳥裕之監督も謝辞を述べた。
8月の未成年飲酒とそれに伴う謹慎、5年ぶりに制した秋の関東大学対抗戦Aにおける苦戦も踏まえて話す。
「しんどい時こそファンの方の気持ちを大事にして、最高の形で恩返しできた。私にとっても最高の結果です。当然、栄冠は学生たちが掴んだものです。ただ、ともに戦って、支援してくださる方といかに喜びを分かち合えるかが大事だと(部内で)伝えてきました。応援してくれる方々が感動する、勇気がわくような試合をしたい思いでいた学生を讃えたいです」
学内施設を使ってのイベントでは応援団のパフォーマンスのほか、ジャージー姿の部員たちのトークセッションが盛り上がった。
Q&Aコーナーでは、学業と競技との両立方法について聞かれた部員がやや硬直。そのたびに感情から笑い声が漏れるなど、和気あいあいとした雰囲気だった。
4年のSOで卒業後は7人制に専念する仲間航太は、シーズン中盤に支援企業からたびたび肉の差し入れが届いたことを感謝。「今年で終わりじゃないと思うので…」と微笑み、他己紹介を促されれば隣にいた同級生LOの小椋健介について「彼女とデートしていても、ウェイト(トレーニング)の時間だからといって帰るくらい、ウエートが好きだそうです」。本人はマイクを渡され…。
「デートより、ウェイト優先。小椋健介です!」
選手権でMVP級の働きをした3年生SOの伊藤龍之介は、寮内で麻雀を楽しむ仲だった4年生WTBの渡邉陽平に「彼がラグビーをしている理由は、有名になって乃木坂に会うことらしいです」と明かされた。
かねて「乃木坂46」をはじめとした人気アイドルグループを応援する伊藤は、その事実を認めて微笑む。
ミーティングの増えたシーズン終盤、息抜きの麻雀を控えていたのを踏まえて言う。
「すごく楽しいシーズンでした。辛いこと、大変なことを乗り越える過程…。皆で話して、ぶつかって、試合に勝って優勝すること…。成長ができ、いい経験ができました。オフが始まって最初に、陽平さんと麻雀をしました。(感覚が鈍っていたせいか)たくさん振り込み、大負けをしました!」
対抗戦、選手権とも頂点に立ったのは、神鳥が4年生部員だった1996年度以来、29年ぶりのこと。穏やかな指揮官は、快挙の意味や価値についてこう言葉にした。
「この立場になって、(学生時代の)同期たちと集まることが増えました。では、そういう時に『俺たち優勝したよな、強かったよな』という話をするかと言えば、意外としないんです。日頃の出来事、仲間と過ごした毎日について盛り上がることのほうが多いです」
その流れで4年生、在校生へのエールを送った。今年の代の卒部式は2月上旬にある。



