国内 2026.01.19

「あとちょっと」。レメキ ロマノ ラヴァ[三重ホンダヒート]が5連敗の中でつかんだ成長の手応え。

[ 木村大輔 ]
「あとちょっと」。レメキ ロマノ ラヴァ[三重ホンダヒート]が5連敗の中でつかんだ成長の手応え。
高いインテンシティを発揮して前進するレメキ ロマノ ラヴァ[三重H](©︎JRLO)

 三重ホンダヒートは1月17日のビジターゲーム、リーグワンD1第5節・東京サントリーサンゴリアス戦(山梨・JITス)で15-30のスコアで敗戦。今季は未だ勝利をつかめず、開幕5連敗を喫した。

 前半11分、自陣の深い位置で蹴られたショートパントをFBレメキ ロマノ ラヴァがつかんでカウンター、WTBテビタ・リーにつないでトライ(G)をマークし7点のリードを奪った。

 その後ヒートはイエローカードが2枚出て窮地に陥る中、激しく粘り強いディフェンスで攻め込むサンゴリアスに対抗。前半終了間際に同点トライ(G)を許すも、数的不利ながら10-10のイーブンで試合を折り返した。

 後半26分にレッドカードを受け、10点のビハインドを負う後半終盤の37分、FBレメキが自陣での突破から右サイドを駆け上がる。パスを受けたCTBダーウィッド・ケラーマンは相手のタックルを受けながらボールをつなぎ、リターンパスを受けたレメキが走り切ってフィニッシュ。コンバージョンも決まって7点を追加、3点差まで迫ったかと思われたが、TMOでディフェンス突破時のオブストラクションが確認されノートライの判定となる。

 この後、追加点を奪われたヒートは最終スコア15-30で敗れ、この試合で勝ち点を重ねることはできなかった。キアラン・クローリーHCは選手たちのパフォーマンスを「最高のエフォート」と評価しながら、結果に結び付かず「心から悔しい」と心境を述べた。

 トライは幻に終わったが、高いインテンシティを発揮して幾度も前進したFBレメキ ロマノ ラヴァも「みんなのエフォートはすごくよかったよ」とチームメイトをたたえる。数的不利がありながらも、最後までファイティングポーズを構え続けたチームの現状を「ちょっとずつ成長できてる」と進捗を表現した。

 前節のS東京ベイ戦(11日・鈴鹿⚫︎21-45)の前半は無得点に終わった一方で31点を失い、40分間で勝負の大勢が決してしまった。この時の反省をチームで共有し「今日は『40分』を意識して出し切って、体を張れば最後にはなんとかなる」というマインドで試合に臨んだという。最終的に30失点を喫したが、要所でフィジカリティとエフォートを発揮し、チームで改善した守備のパフォーマンスを見せつけた。

 1月20日に37歳の誕生日を迎えるレメキ自身のコンディションは「調子いいと思います」。ボールを動かすサンゴリアスを相手にしたゲームは「ランのチャンスが増えるから、今日はめっちゃ楽しかった」と振り返った。

 今季は未だ勝利をつかめていない厳しい現状の中でも、着実な成長の手応えと前向きなマインドを示す。「去年は60分までは良いパフォーマンスができても、最後の20分でやられていた。今年は最後まで粘り強い」ヒートに、これまでとの“違い”を見出す。「リーダーたちが言っている、やっていることを信じて」進み続ける。

「あとちょっと。勝利の手前なので、みんなそのままやれば絶対結果につながる」
 その時を信じて、これまでの取り組みと歩みを肯定しながら、チームを勝利に導く覚悟だ。

 次節、1月24日の浦安D-Rocks戦は、ヒートが2026-27シーズンから活動拠点を移す栃木で開催する今季初のホストゲームだ。「来年に向けては、絶対に勝たないといけない試合」と強い気持ちで今季初勝利を目指す。

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