国内 2025.12.20

【大学選手権】帝京大が筑波大に快勝。対抗戦の雪辱を果たし準決勝に進出。

[ 編集部 ]
【大学選手権】帝京大が筑波大に快勝。対抗戦の雪辱を果たし準決勝に進出。
2トライを挙げるなどフィールドプレーで持ち味を発揮したPR森山飛翔©JRFU

■大学選手権準々決勝
12月20日@秩父宮ラグビー場(東京)
【帝京 36-0 筑波大】

 第62回全国大学選手権はいよいよ上位シード4校が登場する準々決勝に突入。秩父宮ラグビー場の第1試合では関東大学対抗戦2位の筑波大と同4位の帝京大が対戦し、帝京大が36-0で対抗戦での敗戦(14-18)の雪辱を果たした。

 12月6日の対抗戦最終戦から中2週でのゲームとなった筑波大はこの日、立ち上がりから硬さが目立った。相手キックオフ後のファーストプレーでSH高橋佑太朗キャプテンのパスアウトのボールが大きく乱れ、いきなり自陣ゴール前に攻め込まれるピンチを招く。

 ここはFWがスクラムを押し込んでペナルティをもぎ取ったものの、続くマイボールラインアウトでノットストレート。帝京大はこの好機を逃さず、開始6分に相手陣22メートル線内の連続攻撃を仕留めきってPR森山飛翔が先制トライを奪う。

 筑波大はさらにSH高橋キャプテンが負傷退場する痛恨のアクシデント。これに対し帝京大は17分にもレッドゾーンのアタックでラックから持ち出したPR上野凌大がそのままポスト右に飛び込み、14-0として完全にゲームの主導権を握った。

 筑波大はその後も強みであるはずのラインアウトが安定せず、自陣でのプレーに終始。対照的に帝京大は中盤からでも積極的にボールを動かしてペースをつかみ、たびたびチャンスを作り出す。

 37分には中盤での相手ペナルティに乗じて左コーナーのラインアウトに持ち込み、ショートサイドをサインプレーで攻略してPR森山が2本目のトライを奪取。19-0とリードを広げてハーフタイムを迎えた。

 後半に入っても流れは変わらず、帝京大は7分に中盤から長い連続攻撃を仕上げてNO8カイサ・ダウナカマカマがトライゾーンへ駆け抜ける。54分にはWTB生田弦己もトライを追加し、31-0と一方的な展開に。

 スコアが開いたことでメンタル的に優位に立った筑波大は、以降余裕を持ってゲームをコントロール。自陣からでも簡単にキックを蹴らずボールを継続して筑波大にリズムを作らせず、72分にはラインアウト起点のアタックでたたみかけて途中出場FLイリエサ・ヘニビトゥがダメ押しのトライをマークする。

 最終的には36-0までスコアを広げてフルタイム。帝京大が対抗戦からの下剋上を果たし、準決勝進出を決めた。

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