国内 2025.11.23

【関東大学対抗戦】102回目の早慶戦。早稲田が49-21で今季5勝目を挙げる。慶應も後半に奮闘。

[ 編集部 ]
【関東大学対抗戦】102回目の早慶戦。早稲田が49-21で今季5勝目を挙げる。慶應も後半に奮闘。
この日3トライを挙げる活躍を見せた早大HO清水健伸(撮影:長岡洋幸)

■関東大学対抗戦
・11月23日@秩父宮ラグビー場(東京)
【早稲田大49−21 慶應義塾大】

 大学ラグビーの各リーグもいよいよ大詰め。11月23日には関東大学対抗戦の伝統の一戦、早稲田大学対慶應義塾大学戦が秩父宮ラグビー場でおこなわれた。

 今回で通算102回目を迎えたこの試合。先に主導権を握ったのは、キックオフ前の時点で暫定1位に立つ早稲田だった。

 マイボールのキックオフから相手陣の22メートル線内に居座り続けると、開始7分にラインアウトモールを押しきって先制トライを奪う。12分には日本代表のヨーロッパツアーから復帰したばかりのFB矢崎由高が自陣ラインアウト起点のアタックで大きくゲインし、左オープンに振り戻してNO8粟飯原謙が左コーナーに飛び込んだ。

 慶應も直後の16分、早稲田のキックミスに乗じて相手陣深くでマイボールラインアウトのチャンスをつかむと、アドバンテージを生かしながらテンポよく攻撃を継続し、NO8中野誠章が左中間にトライ。7点を返したが、早稲田の勢いは止まらなかった。

 20分、相手陣で14フェーズにわたる連続攻撃を仕留めてLO栗田文介がポスト下に飛び込むと、27分にはふたたびラインアウトモールを押し込んでHO清水健伸が押さえる。自陣での守備機会をしのぎきって迎えた38分には、左コーナーのラインアウトからサインプレーを仕掛け、HO清水が連続トライ。35-7と大きく先行して前半を折り返した。

 サイドが入れ替わった後半。早稲田が前半道誉に相手陣でアタックする機会をつかむが、難しいプレーや強引なプレーでボールを失うシーンが続くと、流れは次第に慶應の側へと傾いていく。

 そして20分、慶應が22メートル線内で右ラインアウトのチャンスをつかみ、左オープンに展開して大外のスペースを攻略。途中出場のWTB石垣慎之介が左中間を陥れる。

 さらに27分には自陣10メートル線付近で相手のロングパスを読み切ったFB田村優太郎がインターセプト。そのまま約60メートルを走りきり、21-35として場内を沸かせた。

 しかし早稲田もここでようやく流れを立て直し、31分に身上のスピーディーな連続展開で慶應防御を崩して途中出場のSH川端隆馬が待望の追加点を刻む。37分には22メートル線内のラインアウトからこの日3本目となるモールでのトライをマーク。

 最終スコアを49-21まで伸ばして、早稲田が今季5勝目を手にした。

PICK UP