国内 2025.11.15

【花園予選決勝】1枠増加の福岡県、26年連続出場の東福岡と5年ぶり7回目の筑紫が全国の舞台へ!

[ 編集部 ]
【花園予選決勝】1枠増加の福岡県、26年連続出場の東福岡と5年ぶり7回目の筑紫が全国の舞台へ!
3トライでハットトリックの谷川大揮[筑紫/FB](撮影:髙山展誉)

■第105回全国高校大会 福岡県予選決勝(第2地区)
11月15日@ベスト電器スタジアム(福岡)
【筑紫 46-5 修猷館】

 2025年度の全国高校大会は、第105回の記念大会で例年より5校多い全国56チームが出場する。例年1校が出場する福岡県予選は、今回1枠増えて2校が『花園』へ進む。

 第2地区の決勝は、過去8回全国大会出場の修猷館と6回出場の筑紫が対戦した。互いの力が拮抗した序盤は中盤での展開が続く。均衡が破れたのは前半7分、筑紫がペナルティ起点のラインアウトから敵陣深くまで侵入し、左サイドに空いたスペースを抜けたCTB生田蒼眞が先制トライをマークする。

 ここからは攻める筑紫のアタックを修猷館のディフェンスが耐えるという構図が続く。スコアが動いたのは26分、筑紫が攻め込む中でラックサイドに生まれた修猷館守備網のギャップをLO古川暉龍が見逃さずに突いてチーム2本目のトライ(G)を生み出した。

 筑紫は前半終了間際にもFWを中心に押し込み、HO刀禰智次がポールの右にボールを抑えて19-0のリードでハーフタイムを迎えた。

 後半4分、筑紫はラインアウトからモールを10mほど動かしてトライ、5点を加えた。その後もモールでの前進をねらう筑紫に対し、修猷館は決死のディフェンスで対抗する。筑紫が修猷館の壁を打ち破ったのは14分、FB谷川大揮の中央突破からトライ(G)をマーク。谷川はここから3連続トライを奪う活躍を見せた。

 筑紫が46点を重ねた試合終盤、修猷館は深い位置まで攻め込むとFW戦でフェーズを重ねて、最後はLO中遼太郎が押し込み意地の1トライを奪ってフルタイムに。最終スコア46-5でファイナルを制した筑紫が5年ぶり7回目の花園出場を勝ち取った。

東福岡のエンジンとなったLO長縄領佑(撮影:髙山展誉)

■第105回全国高校大会 福岡県予選決勝(第1地区)
11月15日@ベスト電器スタジアム(福岡)
【東福岡 80-3 浮羽究真館】

 25年連続で福岡県大会を制してきた東福岡とBシードから勝ち上がった浮羽究真館が顔を合わせた第1地区決勝。立ち上がりから圧力をかける東福岡は前半2分にHO米田来海が押し込み先制トライ(G)を奪う。

 その後も試合の主導権を握り続ける東福岡。相手ボールスクラムを押し込みターンオーバーに成功すると、グラバーキックで前進しトライライン目前まで迫る。この時はノックフォワードとなったが、直後の相手ボールスクラムでFW陣が再びパワーを発揮し、こぼれたボールをFL古澤翔太がトライゾーンで抑え7分に追加点を重ねた。(14-0)

 意地を見せたい浮羽究真館は10分にSO山岡洋祐が30m超のPGを通して3点を返した。それでも東福岡の優位は揺るがず、14分にはラインアウトからSH橋場璃音がラインブレイク、サポートに走ったSO藤野桜生のホットラインでチーム3本目のトライ(G)を決める。ここから3トライ3ゴールを重ねた東福岡が42-3で前半を折り返す。

 後半も東福岡の勢いは止まらない。3分、ラインアウトからのBK展開でWTB平尾龍太がタックルを受けながらラインを超えて自身2本目のトライ(G)をマークし、連続得点の口火を切る。

 東福岡は以降の時間帯で浮羽究真館を無得点に抑えながら5トライ3ゴールを重ね、圧倒的な強さを見せつけて80-3のスコアで快勝。26年連続36回目の花園出場を決めた。

PICK UP