国内 2025.11.09

フランス帰りのテビタ・タタフは「また桜のジャージーを」。代表復帰へ意欲。

[ 向 風見也 ]
フランス帰りのテビタ・タタフは「また桜のジャージーを」。代表復帰へ意欲。
テビタ・タタフ[東京SG・FL/NO8](筆者撮影)

 テビタ・タタフが帰ってきた。

 今夏まで約2年間、フランスのボルドーでプレーし、12月からのシーズンに向けては古巣の東京サントリーサンゴリアスへ復帰した。

 11月8日には都内で、リコーブラックラムズ東京とのプレシーズンマッチに途中出場。イエローカードをもらう場面もあったが、随所に力強い突進を披露した。

「この(リーグワン1部相当の)レベルでプレーできてよかった。ミスや(連係が)合わないところもあったけど、次に向けて修正できる」

 身長は公式で183センチ。体重は自己申告で「120キロ」。2020年のウイルス禍の頃には「140キロ」で、フランス時代も「127キロ」はあったというウェイトを、最近ではかなり絞っている。

 クラブの最新のアナウンスによれば「119キロ」。いずれにせよ、フランス挑戦前よりもシャープな印象だ。

 日本特有の速い展開に適応すべく、29歳にして肉体改造に着手する。

「いいパフォーマンスを出せるような準備をします」

 ボルドーでは初年度から持ち味を発揮。移籍2年目こそ怪我の影響で出番が限られたものの、自信はつけられた。

「プレー、フィジカルをレベルアップできたかなと。(対戦相手が)強いし、でかいから、自分もやらないと…と思いました」

 視線の先には国際舞台を見据える。日本代表で積み上げたキャップは20。いまは2024年11月以来の代表復帰を目指す。

「また桜のジャージーを…。代表に選ばれるように頑張りたいです」

 エディー・ジョーンズヘッドコーチに発破をかけられる。

「しっかりリハビリとコンディショニングをしてきて、と言われています」

 この日は複数の主力候補を並べたサンゴリアスが、若手主体のブラックラムズに28-14で勝った。カムバックした大器は、「前にいた時の選手もまだいて、新しいメンバーもいる。楽しいですね」と微笑む。

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