ワールドカップ
2015.09.21
サモアがアメリカ下し8強入りへ好発進! 目を覚ます南アを警戒
サモア選手2人からタックルを受けるアメリカのダニエル・バレット
(Photo: Getty Images)
(Photo: Getty Images)
第8回ラグビーワールドカップは大会3日目(現地時間9月20日)。日本代表が南アフリカ代表から歴史的勝利を挙げ混戦模様となったプールBでは、サモア代表とアメリカ代表がブライトンで激突し、サモアが25-16で制して勝点4をものにした。アメリカはこの試合で勝点獲得ならず。
同組にはスコットランド代表も入っており、総当たり戦の末、上位2チームが準々決勝に進出する。
20年ぶり3回目のベスト8入りをめざすサモアは、3-0で迎えた前半20分に、SOトゥシ・ピシのグラバーキックをFBティム・ナナイウィリアムズがインゴールで押さえてリードを広げた。
一方のアメリカは34分、SOのAJ・マギンティが自陣から大きくゲインし、つないで、主将のWTBクリス・ワイルスがトライを挙げ、点差を詰めた。
しかし、攻撃力で上回りサモアは、後半早々にまたもSOピシのグラバーキックからトライを奪い、その後、PGでも得点を重ね、アップセットを狙ったアメリカを下した。
試合後の会見で、前日の日本の衝撃的な勝利について訊かれたアメリカのマイク・トルキン ヘッドコーチは、「ファンタスティックだった」と素直に称え、パシフィック・ネーションズカップでも対戦してきたライバルが別格とみられていた南アを倒したことで、「(決勝トーナメント進出へ向けて)この組のチャンスは広がった。我々は今日の試合で残念ながら勝点を取ることができなかったが、ボーナスポイントも重要になってくる」と語った。
サモアは次の相手が南アフリカということで、スティーブン・ベサム ヘッドコーチは、「昨日の試合(日本×南ア)はティア1ネーションズ(強豪国)にとっては目覚ましコールとなった。南アは総力を挙げてぶつかってくるだろう」と、大勝負へ向けて気を引き締めた。