国内 2015.08.13

史上初!? 青学大がゴルフ場でサマーキャンプをスタート

史上初!? 青学大がゴルフ場でサマーキャンプをスタート

無心にゴルフコースを駆け上がる選手たち。右から3人目が安東主将

(写真提供:青学大ラグビー部)

 8月3日、青学大が始動したのは栃木県にある鹿沼72カントリークラブ。自然に囲まれたゴルフ場は、起伏のあるコースが多く、体幹強化・走力強化を狙う。ゴルフ選手たちが利用しない時間帯にコース内を使用してのクロスカントリーラン。これが想像以上に選手たちを追い込んだ。

「例年よりも、目指すところが上にあるので、それを達成するには必要だと感じたので実施しました。この第1次合宿の目的は心肺機能と筋持久力等の向上。そのため、平坦な道ではなくアップダウンの激しい所を走りました」と4日間の合宿を振り返るのはLO安東大揮主将。

 もともとは、かつて青学大のPRとして活躍した福島範治さんがこのゴルフ場の代表取締役(鹿沼グループ)を務めているのが縁。現在は母校チームスタッフとして支えているが、武居健作監督に提案して、話が進んだという。

 1日の流れは、早朝からランニング、朝食後にユニット練習、さらに昼食・休息後、フィットネスメニューとなる。ユニット練習ではFWはスクラム、ラインアウトの練習に打ち込み、BKは素早いパス回し、キックなど細かい部分の練習に割いた。そして、新チーム発足時から徹底している低いタックルを基本の部分からやり直した。

「普段のグラウンドとは違う環境、雰囲気のもとで素晴らしく充実した時間を過ごすことができました。また、今春から徹底している食事、捕食の徹底により、もともとサイズのない身体の体重を減らすことなく過ごせているのも大きく、スタッフをはじめ多くの方々の協力によって成り立っていることを改めて感じることができました」(安東主将)

 6日までの全日程を終えると、チームは緑ヶ丘の練習を経て、18日からの菅平入りが控えている。
「今回の合宿で得たことを無駄にしないよう、これからの時間の過ごし方を一人ひとりが考えることが重要になってきます。初めての試みで自分たちの中では達成感、満足感というものが出てきてしまうのも事実です。しかし我々は、これらを当たり前にやっていけるチームを目指しています。だからこそ、どこまでもハングリー精神を持ち、残り少ない時間を大切に過ごさなければならないと思います」

 1994年度以来の大学選手権出場に向けて、安東主将を中心に一枚岩になれるか。ゴルフ場の始動はそんな側面にも効果的だった。

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緑に囲まれたコースを走り続けた

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ただ走るだけでなく、選手たちを追い込む工夫もされていた

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