若きチーム・キヤノンの新主将は橋野！　文化の担い手に。

　日本最高峰のトップリーグに昇格して4季目のシーズンをにらむキヤノンは、主将をそれまでのWTB和田拓からSO/FB橋野皓介に交代させた。昨季まで副将だった橋野新主将は「最初の心境ですか？　一番は、不安ですよね。大丈夫かな、と。不安8割、わくわく2割」。もっともいまは、自然体で船頭役を担う。

「去年から、副将はやっていたので」

　7人制日本代表としても活躍する橋野は、15人制ではSOやFBとして強気なプレー選択を重ねる。縦に切れ込む際の瞬発力には定評がある。主将就任の背景を、永友洋司監督はこう語っていた。

「主将がいちメンバーとなって新しいリーダーを支える流れ。これが必要になっていくと思ったので。たくさんリーダーを育て、そのリーダーが新しいリーダーを育てる文化を作りたい。橋野は7人制の日本代表として世界で戦っている。キヤノンではそうした経験のある選手は数少ない。存在は大きい」

　定位置争いは厳しい。SOには南半球最高峰スーパーラグビーのレッズなどで活躍したダラン・マーフィー、FBなどのバックスリーには新加入のWTB/FBウィリー・ルルー、SH/WTBフランソワ・ホーハートといった南アフリカ代表経験者ら、名手がひしめく。「（今季は）基本的に15（FB）になると思います。ただ、すごい選手が揃っている」。確約されていない出場機会を掴むべく、本人は気を引き締める。