日本代表 2025.07.27

【女子日本代表W杯メンバーの声(2)】「全員で同じ方向を向けるようにしたい」とCTB古田真菜。

[ 編集部 ]
【女子日本代表W杯メンバーの声(2)】「全員で同じ方向を向けるようにしたい」とCTB古田真菜。
ミッドフィールドの要として攻守に存在感を発揮するCTB古田真菜(撮影:福島宏治)



 8月22日に開幕する女子ラグビーワールドカップ(W杯)2025イングランド大会に出場する女子日本代表“サクラフィフティーン”の大会登録メンバー32名が、7月27日に発表された。ここでは、同日に催された共同記者会見で集めた選手たちの声を紹介する。

■SO大塚朱紗
 前回のW杯に出させていただきましたが、結果が出ず、すごく悔しい大会になりました。もう一度出られるチャンスをいただいたので、今度こそ結果を出したいと思っています。

(スペイン戦でFBで出場したことについて)FB が自分に合っているかはわからないですが、スペースの感覚や視野がSOとは全然違って、パスのタイミングなどが難しい。ただ、FBであまり出たことはないけど自信を持たずに出場するのはよくないと思ったので、2戦目は自信を持ってプレーしました。

 プレーについてはまだまだ納得はできていないし、もっと仕事をできたと思います。まだ修正点は多いですが、今はひとつの過程として、成長段階にあると思います。

(RKUグレースからアルカスに移ったのは)W杯でベストパフォーマンスを出せるように、居心地のいい環境でプレーするより環境を変えてプレーしたほうが成長できると思って移籍しました。環境を変えたことによって、チームのことも私生活も全部が変わったので、去年は辛い日々も多かった。でもそれを乗り越えること成長できると思っていますし、環境を変えてよかったと思っています。

(前回大会と今回の違いは)緊張感はほとんど同じで、前回と変わっていないのですが、責任感は人一倍持たなければいけないと思っています。そういう面では違いがあります。

■CTB古田真菜
(過去のW杯では)連敗した時にチームが落ち込んだり、プレッシャーの中でいろんな感情が湧き起こったりという経験をして、そうした中でチームとして常に同じ方向を向き続けることが大事だと感じました。自分だけでなく、全員で同じ方向を向けるようにしていきたいと思っています。

 前回のW杯は、憧れの舞台で楽しみだな、勝ちたいなという気持ちでした。今は、もちろんワクワクした気持ちもありますが、より結果にコミットしたいという気持ちが強くなっています。前回大会を経験して、もっと成長してあの舞台に行きたいと思っていたので、しっかり結果に貢献できるプレーをしていきたいです。

(勝つためには)絶対にペナルティを少なくしなければいけないし、ミスも減らさないとチャンスをものにできない。その部分の精度を練習中からもっと高めていって、勝負どころで絶対に取りこぼさないことが大事だと思っています。

 チーム全体でしんどい合宿を乗り越えてきました。お互い励まし合いながらやってきたことが、今のチーム全体の一体感につながっていると思います。

■WTB松村美咲
 ケガから復帰して、スペイン戦で2試合プレーして、少しずつ感覚が戻ってきたと感じます。(W杯までの間に)まだまだよくなると思っています。

(選出については)事前には知らされていなくて、この場所で名前を呼ばれて初めて「ああ、W杯に行くんだ」と。ずっとこのW杯に出場して、世界で勝ちたいという強い思いでやってきたので、W杯で海外の相手にチャレンジできる機会をいただけたことがすごくうれしいです。

 チーム内では一番年下なので、プレーでエネルギーを出していきたいと思っています。(前回大会は)テレビで見ていて、高校の1学年先輩の向來(桜子)選手が出場していて、すごく刺激をもらいました。自分もこうした世界の大舞台で戦いたいという気持ちは、その時から持っていました。

 大学(早稲田)では矢崎(由高)が同じ学部なので、時々話をしたりします。内容は授業のことで、ラグビーの話はほとんどしないですね(笑)。

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