日本代表 2025.07.27

【女子日本代表W杯メンバーの声(1)】「地に足ついた状態で、自信を持ってW杯に向かえる」とLO櫻井綾乃。

[ 編集部 ]
【女子日本代表W杯メンバーの声(1)】「地に足ついた状態で、自信を持ってW杯に向かえる」とLO櫻井綾乃。
自身にとって3度目のW杯に向かうFL/NO8齊藤聖奈。豊富な経験がチームにもたらすものは大きい(撮影:福島宏治)



 8月22日に開幕する女子ラグビーワールドカップ(W杯)2025イングランド大会に出場する女子日本代表“サクラフィフティーン”の大会登録メンバー32名が、7月27日に発表された。ここでは、同日に催された共同記者会見で集めた選手たちの声を紹介する。

■FL/NO8齊藤聖奈
(メンバーに選出された心境について)基本的には平常心ですが、こうして記者会見や壮行会を開いてもらうことで緊張感が高まりますし、身が引き締まります。テストマッチで連勝するのは難しいといわれる中でスペインに2連勝できて、接戦をものにする実力がついてきたと思う。ただ、コリジョンやブレイクダウンでは、圧倒したかったけれど逆にやられてしまったところがあった。まだまだ甘かったと反省しています。

 W杯のプールマッチ3試合の中で個人的に楽しみにしているのは、やっぱりNZ戦です。チーフスで一緒に戦ってきたメンバーが、今回たくさんスコッドに入っているので。彼女たちに会うのも楽しみですし、敵として対戦するのも楽しみです。

 スーパーラグビーに行ってよかった、というひと言です。前回のW杯の前にNZと初めて対戦したのですが、その時とは違う自分がいると感じています。過去2大会の前の心境と比べて、今回はリラックスしているし、心に少し余裕があるかなと。そのぶん、チームをしっかりサポートしていきたいと思っています。

■LO櫻井綾乃
(メンバー選出は)事前には伝えられなくて、記者会見場に着いて初めて選出されたことを知りました。すごくドキドキした気持ちで、ここにきました。

 膝をケガして(2021年と2023年に左右の膝の前十字靭帯を断裂)、自分がいかに周りの人に支えられてプレーしているかをすごく実感しました。3年前のW杯に行けなかった時から、ここまで本当に努力してきたので。(W杯は)支えていただいた方に恩返しができる機会ですし、そういう思いを持って思い切りプレーしたいと思います。

(初めてW杯に出場した)2017年の時は心が成長しきれてなくて、自分の未熟さをすごく感じた大会でした。そこから8年経って、いろんな経験をしたことで心が大きく成長したと感じています。今は、プレーだけじゃなくグラウンド外でも、チームをいろいろな面で支えるイメージができている。W杯はプールマッチは3試合だけですが、長い大会期間でいろいろな準備があるし、プレッシャーもある。そうした中でチームがギュッと固まれるよう、貢献できればと思っています。

 プールマッチで対戦する相手が、戦ったことのある相手というのも大きな違いがあります。(齊藤)聖奈さんが「同じ人間」といっていたのですが、未知の存在と戦うのではなく、今回は同じ選手として戦えるので。地に足ついた状態でプレーできるし、やれるという自信を持ってW杯に向かえると思います。

■HO公家明日香
 FWパックとして、一番自信があるのはセットプレーです。スクラムも、ラインアウトも、今は自信を持って試合に臨めるようになりました。W杯のプールマッチで対戦する相手は強豪ばかりですが、どれくらい通用するかが楽しみです。

 アイルランドはセットプレーがすごく上手ですし、キッキングゲームもうまい。それでいて走力もある。それに対しどれだけ我慢して、食らいついていけるか、巡ってきたチャンスをどれだけものにできるかがポイントになると思います。

 W杯は4年に1度の大きな区切りになる大会だと思います。ただ、初めてということもあって、今のところはまだあまり実感がありません。元々目の前のことに集中してやるだけ、というタイプですし、普段の試合もあまり緊張せず楽しめるタイプなので。スペイン戦も、今の自分の実力をどれだけ出せるかという楽しみのほうが大きかったです。

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