ワールドカップ 2015.08.06

どうなる南ア代表CTB 神戸製鋼フーリーのW杯スコッド入りは…

どうなる南ア代表CTB 神戸製鋼フーリーのW杯スコッド入りは…

JF

ワールドカップ3大会を経験しているジャック・フーリー(Photo: Getty Images)

 神戸製鋼コベルコスティーラーズに所属する世界的CTBのジャック・フーリー(32歳)は、南アフリカ代表引退を撤回してワールドカップ2015のトレーニングスコッドに入っていたが、約1か月半後に開幕するその大舞台では彼の姿は見られないかもしれない。

 フィットネスを取り戻すためリハビリ組に入っていたフーリーは、現在、日本に戻っており、神戸製鋼のチームメイトと一緒に北海道網走での夏合宿に参加している。今週月曜日にはサントリーサンゴリアスとの練習試合に出場したばかりだ。

 2013年11月以来の南ア代表復帰は間近と思われたが、ラグビー専門誌の『SA RUGBY』(電子版)は5日、「フーリーはスプリングボックのキャリアを再開しそうにない」と報じた。万全の状態に戻ったとしても、現在、南ア代表のCTBは、若いダミアン・デアリエンディとジェシー・クリエルの株が急上昇しており、主将のCTBジャン・デヴィリアーズがひざの大怪我から復活して8日のアルゼンチン戦に先発出場する。さらに、昨年、スプリングボックスの13番としてレギュラー定着した元IRB(現ワールドラグビー)最優秀ジュニア選手のヤン・サーフォンテインもひざの故障から復帰間近といわれており、WTB候補のJP・ピーターセン(パナソニック ワイルドナイツ)やコーナル・ヘンドリクスも13番でプレーできるため、CTBは充実しているのだ。

 ハイネケ・メイヤー ヘッドコーチは、72キャップ保持者のベテランCTBフーリーはまだ選考の対象であると認めながらも、再招集しない可能性を示唆している。さらに、南アメディアの『sport24』は関係者の話として、「フーリーはメイヤーに対し、もうワールドカップスコッドに考慮されるのを望んでいないと伝えた」と報じている。

 ほかにも、日本のトップリーグチームに所属する別の世界的スター、フランソワ・ステイン(東芝ブレイブルーパス)も今秋のワールドカップに参加するかどうか微妙な状況だ。CTB以外に複数ポジションでプレーできる28歳のステインも、8年ぶりの世界一を狙うスプリングボックスの候補メンバーに入っていたが、長引く胸の負傷から復活をめざしていた途中の今月はじめ、最愛の兄が亡くなり、いまはスコッドを離脱している。

 南ア代表は9月19日、ワールドカップ・プールBの初戦で日本代表と対戦する。

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