各国代表 2015.08.06

NZはミルナースカッダー初出場へ 豪州はフーパー、ポーコックが同時先発

NZはミルナースカッダー初出場へ 豪州はフーパー、ポーコックが同時先発

Nehe

オールブラックスデビューとなるネヘ・ミルナースカッダー(Photo: Getty Images)

 ラグビーチャンピオンシップ優勝とブレディスローカップをめぐり、ニュージーランド代表(オールブラックス)とオーストラリア代表(ワラビーズ)があさって土曜日にシドニーで激突する。

 オールブラックスのスコッドには、ひざの大怪我から復活したSHタウェラ・カーバーローと、今年のスーパーラグビーでハイランダーズの初優勝に大きく貢献したWTBパトリック・オズボーンが追加招集されたが、試合登録メンバーには入らなかった。

 2011年ワールドカップ優勝メンバーのWTB/FBコーリー・ジェーンが深刻な足首の捻挫からなかなか回復しないため、アウトサイドバックのポジション争いが注目されているが、初代表のネヘ・ミルナースカッダーが右WTBで先発する。ハリケーンズの“マジックマン”はあばら骨を痛めていたが回復し、ついにデビューチャンスがめぐってきた。
 フィットネスレベルを上げるのに苦労していた左WTBジュリアン・サヴェアは今年の代表戦初出場となり、2週間前の南アフリカ戦には不参加だったSOダン・カーター、CTBソニービル・ウィリアムズ、FLジェローム・カイノもスターティングラインナップに戻ってきた。ベン・スミスはFBでプレーする。

 先発15人のキャップ総数は868(平均約58)。主将のFLリッチー・マコウにとってはテストマッチ141試合目で、引退したアイルランドの英雄、ブライアン・オドリスコルが持つ世界最多キャップ記録に並ぶ。テストマッチで最多得点の世界記録を持つカーターは、105試合目となるワラビーズ戦で通算1500得点に到達するかもしれない(現在1491点)。

 一方、オールブラックスから4年ぶりの勝利を狙うワラビーズには、1か月近く休養をとって心身ともにリフレッシュしたベテランのNO8ワイクリフ・パールーがスコッドに復帰したが、バックローの層は厚く、試合メンバー23名のなかには入らなかった。
 この試合で8番をつけるのは48キャップ保持者のデイヴィッド・ポーコック。ポーコックは、7番を着るマイケル・フーパーとともに世界屈指のオープンサイドフランカーと評されるが、マイケル・チェイカ ヘッドコーチは初めて2人を同時に先発起用することを決めた。ポーコックは、7月18日の南アフリカ戦はベンチスタートで途中出場してエイトマンとなり、一週間後のアルゼンチン戦では7番をつけていた(同試合でフーパーはリザーブ)。

 ハーフ団は前の試合に続いて、SHニック・フィップスとSOバーナード・フォーリーのワラターズコンビ。
 胸骨を痛めて先月のアルゼンチン遠征には参加していなかったCTBマット・ギタウも回復し、トゥーロン(フランス)のチームメイトであるWTBドリュー・ミッチェルとともに先発出場する。

 ヨーロッパでプレーしていたLOケイン・ダグラスは、ワールドカップの夢を追い、レンスター(アイルランド)からリリースを許可されてオーストラリアに戻ってきた(レッズに加入した)ばかりだが、再びワラビーズのジャージーを着てプレーするのはもう少しあとになりそうだ。

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