セブンズ 2025.06.11

「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2025」開幕前プレスカンファレンス実施。3連覇目指すながとブルーエンジェルス・平野優芽は「どのチームよりもひたむきに、貪欲に」。

[ 編集部 ]
「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2025」開幕前プレスカンファレンス実施。3連覇目指すながとブルーエンジェルス・平野優芽は「どのチームよりもひたむきに、貪欲に」。
カンファレンスに出席した選手たち。左から奥野、岡元、平野、山中、吉田、三枝

 日本ラグビー協会は6月11日、国内最高峰の女子セブンズ大会「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2025」の開幕前プレスカンファレンスを開いた。

 11回目の開催となる今大会(12チーム参加)は、女子セブンズ日本代表が参戦できるように日程を調整。国際大会である「HSBC SVNS」に合わせた形でフォーマットも変更した。
 第1戦から3戦までのポイント合計で上位8チームが総合順位決定トーナメントへ、下位4チームがチャレンジャートーナメントの上位4チームとの入替戦に臨む。

 カンファレンスには日本ラグビー協会の浅見敬子副会長と特別協賛社を担う太陽生命保険株式会社の取締役常務執行役員を務める池田久幸氏が登壇。
 昨季総合1位のながとブルーエンジェルスから共同主将の平野優芽、同2位のPEARLSから山中美緒主将、同3位の東京山九フェニックスから岡元涼葉共同主将と奥野わか花、そして今季昇格した北海道バーバリアンズディアナから吉田鳳子主将と三枝千晃が出席した。

 浅見副会長は会見冒頭、「ファンの皆さまからの認知が進み、選手、クラブ関係者の皆さまの日々の努力によって常にパフォーマンスレベルが上がり続け、毎年目が離せない素晴らしい大会に進化し続けている」と大会の魅了を伝え、「本大会によって日本代表チームはさらに選手層が厚くなり、サクラセブンスは今シーズン、『HSBC SVNS』でのバンクーバー大会で史上最高の4位という素晴らしい結果を残してくれました。今大会からも新たな日本代表選手が発掘され、さらなるサクラセブンズの強化に繋がることを期待している」と話した。

 大会の進化については、「各チームの選手層がすごく厚くなり、プレー環境も大きく変わりました。国外からトップ選手も呼んでくれるようになり、大会での試合経験がわざわざ国外に出なくても、海外の強豪の選手と戦ったり、一緒に練習ができます。若い選手が物怖じを全然しなくなりました」と詳しく語った。

 グラウンドファイナルでは、初の札幌ドーム(大和ハウス プレミストドーム)での開催となる。「北海道バーバリアンズのグラウンドは代表チームもたくさんお世話になってますし、国内大会も実施していただいたり、北の地域で女子ラグビーを盛り上げていただいています。どのチームの皆さんもホームの場所で太陽生命をやりたいと思っていると思いますが、まず今回それを北海道でできることはすごく良いことだと思っています」と説明した。

 また、池田役員は「大会を重ねる中で、女子ラグビーの競技人口であったり、参加チームも増えてまいりました。この大会を目標として多くの選手が鍛錬を積み、この大会を通じて海外の選手も含め日本中の選手と切磋琢磨することを通じて日本の女子ラグビーの強化に繋がったのであれば、こんなに嬉しいことはありません」とコメントした。

 トークセッションで、3連覇を目指すながとの平野は「どのチームよりもひたむきに、勝ちに貪欲な姿を大会を通じて皆さんに見ていただきたい」と話し、「連覇のプレッシャーはすごくありますが、それを乗り越えるための練習をプレシーズンで積んできました」と続けた。

「太陽生命は高校生の頃から出場させていただいて、この大会で自分自身もすごく選手として成長できたと思いますし、いまサクセブンズが世界で戦えているのも、太陽生命が毎年国内でおこなわれてることが日本代表の強化にも繋がっていると思います。本当にすごく楽しみな大会です」と大会への思いも語った。

 昨季2位のパールズは今季、NZ代表のサラ・ヒリニをはじめ、ワールドクラス選手や国内の有望選手が多く加入。
 山中は「外国人の選手は練習でもオフフィールドでも高いスタンダードを見せてくれますし、日本人選手はフレッシュな風でチームを明るくしてくれています」と体感を話した。

「昨年は優勝にあと1歩届かず悔しい結果で終わってしまったので、今年こそチーム一丸となって優勝を掴み取れるように頑張っていきたいです」

 昨季3位のフェニックスは元女子日本代表で新たにHCを務める野田夢乃氏のもと、3年ぶりの王者奪還を目指す。
 個人としては2年ぶりの参戦となる奥野は「ヘッドコーチが選手よりもタフでハードワークをしているので、それに負けないようにタフにトレーニングしてますし、試合が少し楽に感じるぐらいキツいトレーニングを毎日やっています。心身ともに強くなっているので、ぜひハードワークに注目していただけたら嬉しい」と語った。

 2年ぶりにこの舞台に戻ってきたディアナ。吉田主将は「いまの私たちがどれだけ他のチームと戦えるのか、とてもドキドキ、ワクワクしています。地元開催のグランドファイナルに残ることが目標」と意気込んだ。

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2025
第1戦(熊谷大会):6月21日(土)~22日(日)@熊谷ラグビー場Aグラウンド(埼玉)
第2戦(北九州大会):7月20日(日)~21日(月・祝)@ミクニワールドスタジアム北九州(福岡)
第3戦(花園大会):8月2日(土)~3日(日)@花園ラグビー場(大阪)
グランドファイナル札幌大会:8月17日(日)@大和ハウス プレミストドーム(北海道)

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