青木恵斗[トヨタV]がリーグワン初のフル出場。「課題がいっぱい」で満足はせず。
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NTTリーグワン ディビジョン1・トヨタヴェルブリッツのFL青木恵斗が、3月15日の第11節・東芝ブレイブルーパス東京戦(豊田スタジアム)に初めて先発出場し、80分間のフル出場を果たした。チームは22-33で敗れたが、ボールキャリーやスティールで見せ場をつくった。
大学選手権4連覇の帝京大で主将を務めた青木はトヨタヴェルブリッツに加入し、卒業前に試合出場ができるアーリーエントリー登録をされている。3月1日の前節、浦安D-Rocks戦(○36-31・Jヴィレッジスタジアム)で試合登録メンバー入りし、後半21分からリーグワン初出場の機会を得ていた。
2週後、BL東京戦は背番号「6」を背負い初めてスターターとして出場した。前半27分の守備では素早くブレイクダウンに入り、相手ボールキャリアーに手をかけてノットリリースザボールのペナルティを誘うスティールを成功させた。
後半29分には敵陣トライライン前の相手ボールスクラムを押し込み、こぼれ球を拾ってトライゾーンに押さえたかに見えたが、TMOでグラウンディング時にボールが手からこぼれたことが確認されて“幻のトライ”となった。
この試合でも得意とするボールキャリーでいくつものゲインを見せていたが、青木本人は「納得できないパフォーマンスだったので、課題がいっぱい見つかったかなと思います」と語り、満足はしていないようだ。
「ボールキャリーのところで“置きに行ってる”自分がいて、もっと暴れてもいいかなと思っています。大きい相手に対して、その後のことを考えてしまって早くボールを出したいから置きに行く自分がいて、納得していないです」
「ディフェンスの1対1のタックルのところは、リーチ(マイケル[BL東京])さんに3回くらい狙われて、そこの精度があまり良くなかったです」
リーグワンで初めて80分間を戦い抜いたことで、体力面での課題も感じることになった。
「1個1個のインテンシティが高くて、それによる体力の消耗も激しくて。80分間強い相手とやるには僕自身まだまだだと思うので、まずゲームのインテンシティに慣れることと、自分自身どうやってやっていくかを考えていきたいです」
同じFLとして出場したBL東京のリーチ マイケルは青木について問われ、「まだ大学生のフィジカリティ」と前置きをしながらも「彼は本当に強いし、世界に通用する」と、ポテンシャルを評価するコメントを残した。
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