海外 2015.06.09

ジャパン主将として伝える「3つ」を考える。チーフス、リーチが思うこと

ジャパン主将として伝える「3つ」を考える。チーフス、リーチが思うこと

Leitch

ブルーズ戦でプレーするチーフスのリーチ マイケル(Photo: Getty Images)

 日本代表主将で38キャップ(国同士の真剣勝負)を持つリーチ マイケルは現在、チーフスの正NO8として南半球最高峰のスーパーラグビーでプレーしている。上位6強によるプレーオフ行きを決めたチームは、13日、ニュープリマスで同じくプレーオフ進出組のハリケーンズとレギュラーシーズンの最終節を戦う。シーズン終了後は、主将として日本代表に合流する。

「いまは全て、スーパーラグビーに集中して欲しい。その代わりに、そっちで学んだことを3つ、こちらで教えて欲しい」

 ジャパンのエディー・ジョーンズ ヘッドコーチにこう言われているというリーチは、ここまで11戦に出場中。「(3つを何にするかは)たくさんあって、まだ、まとまってはいません。ワン、ツー、スリーという順番の大事なこと。それを何にするか、考え中です」とするが、自身としては「ゲーム理解度」が高まったという。

「各試合の1週間前、コーチが『相手はこういうチームだから、こういうサインプレーを使います』『相手のキックチェイスラインがそうだから、こういうカウンターアタックをします』といった話を選手に落としこんで、(全体練習中の)ウォークスルー(ゆったりした動作での連携の確認)などで仕上げていく。それで、自然と理解度が高くなった」

 チーフスでは「試合で8分、歩いている選手がいたらボロクソに言われる。気は休まらない」とも話す。オンとオフのメリハリが利いた雰囲気のもと、緊迫感を保つ。それも「ジャパンで教える3つ」の1つになりそうだ。

「チーフスは観られているところが細かくて、厳しい。試合中、歩いている時間は本当に少ないです。自分は『世界はこういうものなんだよ』と、少しずつ教える立場にならなきゃいけないと思います。いい見本になる。やる時は集中する。休む時は休む。その繰り返しです」

 来季はスーパーラグビーに日本拠点のチームが発足する。関係者から正式にオファーを受けたというリーチだが、今後の去就については「これからネゴシエーションをする」と言うに止めた。まずは、いまの環境でのフル出力を図る。

(文:向風見也)

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