国内 2025.01.08

「世界的試験実施ルール」は日本国内では4月1日より施行。ノックオン、ジャッカルなどの用語も変更へ。

[ 編集部 ]
「世界的試験実施ルール」は日本国内では4月1日より施行。ノックオン、ジャッカルなどの用語も変更へ。
姫野和樹の代名詞が変わる…?(10月26日撮影:イワモトアキト)

 国際統括団体「ワールドラグビー」が昨年11月14日の理事会で承認した「世界的試験実施ルール」が、2025年1月1日以降に始まる大会で施行されている。日本国内においては2025年4月1日から施行されることが日本ラグビー協会より1月6日に通知された。

 ゲームのスピードアップやプレーヤーのパフォーマンス向上などを目的とした、今回の世界的試験実施ルールのポイントは以下の通り。

1.コンバージョンキックまでの時間の短縮=90→60秒
2.ラインアウト形成の時間制限=30秒以内
3.スクラム、ラック、モールでのスクラムハーフの保護
4.コンテスト(争奪)のないラインアウトでのノットストレートの許容

 昨年12月21日に開幕したNTTリーグワン2024-25では、期日に先駆けて試験実施ルールが導入されている。

 ワールドセブンズシリーズ(SVNS)で、トライ/キックオフ時間の短縮を目的とする45秒以内のキックオフを定めた試験実施ルールは即日施行された。

 また「新たにラグビー競技を観戦する人たちにわかりやすく伝えるため」に以下の用語の変更が発表された。

■ゴールライン(Goal Line)
→トライライン(Try Line)
■インゴールエリア(In-goal area)
→トライゾーン/トライエリア(Try zone / Try area)
■ラッチ(Latched)
→プレ・バインド/プレ・ボンド(Pre-bind / Pre-bound)
■ゴールラインドロップアウト(Goal Line drop-out)
→トライラインドロップアウト(Try Line drop-out)
■一時退出(Temporary suspension)
→イエローカード(Yellow Card)
■退場(Permanent exclusion)
→退出/レッドカード(Sent off / Red card)
■ノックオン(Knock-on)
→ノックフォワード(Knock forward)
■ジャッカル/ジャッカラー(Jackal / Jackler)
→スティール/スティーラー(Steal / Stealer)

 経験者や愛好家にとってなじみ深い“ノックオン”などのワードが公式の場面においては改められることになった。FL姫野和樹[トヨタV]の代名詞的なプレー“ジャッカル”も呼び名が“スティール”に変わる。

※1月9日に日本ラグビー協会より「国内において、新しい用語の使用は2025年1月6日以降順次適用し、周知を図ってまいります」という補足のアナウンスがなされた。

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