国内 2024.12.01

セブンズ代表・石田吉平[横浜キヤノンイーグルス/WTB]「今季は15人制に専念」

[ 編集部 ]
セブンズ代表・石田吉平[横浜キヤノンイーグルス/WTB]「今季は15人制に専念」
プレシーズンマッチではWTBで、ここまで全試合に出場。シーズンでの活躍に期待が高まる(撮影:BBM)

 パリ五輪、セブンズ日本代表キャプテンを務めた石田吉平(横浜キヤノンイーグルス)が、今季は15人制に専念する。

 167㌢・74㌔と小柄ながら鋭いステップと爆発的なスピードを武器に、2021年の東京五輪では大学1年で日本代表に選ばれた。翌22年には明大でキャプテンを務め、23年に横浜キヤノンイーグルスに入団。24年のパリ五輪代表を目指し、ルーキーイヤーの23-24シーズン、リーグワンには1試合も出場せずにセブンズに専念した。

 そしてパリ五輪後チームに合流、大分合宿から参加し、今季のプレシーズンマッチはここまでの5試合すべてに出場。そのうち4試合で先発するなど、ポテンシャルの高さと適応力を見せている。

 15人制のラグビーをするのは約2年ぶり。
「イーグルスに所属している以上、15人制で上を目指し、イーグルスで優勝するというのが自分の目標。この新しい目標に向かって頑張っていきたいと思っています」と15人制にかける思いを話す。

 11月30日におこなわれたリコーブラックラムズとのプレシーズンマッチでも14番で先発し、前半10プにはSO武藤ゆらぎからのキックパスをキャッチ、ステップで相手をかわしゴール前まで持ち込み、CTBブレンダン・オーウェンの先制トライにつなげると、18分にも味方のキックをスピードを活かして確保し、その後のWTB竹澤正祥のトライを生み出した。

「7人制日本代表として恥ずかしくないプレーを見せたい」と意欲を見せる石田吉平(撮影:BBM)

 さらに後半14分には、SHファフ・デクラークのキックパスに反応、左ライン際でキャッチしてそのままインゴールに飛び込むなど、何度も得点に絡み、チャンスを生み出したが、決して満足はしていない。

「今日は自分たちがやってきたことをしっかり出そうという試合だったんですけど、自分の役割を果たすという意味ではまだまだでした。もっとアグレッシブにいかないといけないし、まだまだ勉強中という感じです。自分が目指しているのはもっと上なので、さらに上を目指していきたいと思います」

 7人制で鍛えたフィットネス、アジリティーには自信がある。そして日本代表として世界と戦ってきた自負もある。今年はリーグワンの舞台で思う存分暴れまわりたい。

「7人制の日本代表として恥ずかしくないプレーを見せたい。そしてこのサイズだからこそ活かせる強みがあると思います。開幕までにもっと調子を上げて、シーズンでもチームに貢献したいと思っています」と力強く、しっかりと新たな目標を見据えていた。

Profile/石田吉平。2000年4月28日生まれ。24歳。WTB。167㌢・74㌔。常翔学園→明大。セブンズ日本代表。

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