【関東大学リーグ戦】東海大が3連勝。日大は敗戦も手応えつかむ
■関東大学リーグ戦第1部・9月29日@小田原市城山競技場(神奈川)
【東海大 62−31 日大】
結果的にはダブルスコアの大差となったものの、互いに自分たちの強みを出し、ぶつかりあう戦いとなった。
開始早々に東海大が先制する。10㍍付近のラインアウトからFWのピック・ゴーとBKへの展開でゴール前まで進みFL薄田周希がトライ。だが日大も、相手ペナルティで得たチャンスを逃さず、ゴール前ラインアウトから得たボールをHO西岡昂がインゴールへ。前半10分で7−7とする。
13分には、東海大がハーフェイライン手前から、FWの縦突破とBKのパス展開で敵陣深くまで攻め込み、WTB岡村優太までボールを運びトライ。その5分後、日大はWTB筒井晴太郎が相手パスをスティールして独走、すぐさまトライを返す。29分にはスクラムで東海大からコラプシングのペナルティを奪い、PGを決めて17―14とリードした。
日大は、持ち前の強固なスクラムに加えて、今季つくり上げてきたディフェンスのシステムを機能させて東海大にくらいつく。ここまで2連敗。主将のFL四宮勇斗は、リーグ戦トップを走る東海大に対して「自分たちから仕掛けないと絶対に勝てない。チーム全体でチャレンジしていこう」とチームを鼓舞した。窪田幸一郎監督も「選手たちが『勝負する』というメンタルになってきている。手応えをつかむことができました」と振り返った。
拮抗した展開が続いた前半戦だが、東海大は徐々にリードを広げていく。終了間際には、モールを起点に連続トライ。26―17とリードを広げて後半に入る。後半4分には再びスクラムのペナルティで、日大にトライを返されるも、得意のモール攻撃を軸に攻めていく。後半20分までにラインアウトモールで2本のトライ、モールのブラインドサイドを突いたトライで得点を重ねて43―24とした。
その後は、ランとパスで展開して、CTB近藤翔那が2トライ、WTB岡村が1トライをあげ、62―31でノーサイドとなった。
「ゲームの組み立て方、局面でのプレー選択が、一度のミスやペナルティで歯車が狂うとバタバタしてしまい修正できなくなる」と木村季由監督は課題をあげ、FWの強みとBKの決定力をどう生かしていくのかが、今後の鍵になると話した。
全国で勝ち抜くために、共同主将の近藤も先を見据えている。「リザーブから入った新しい選手もいるなかで、良いプレーも悪いプレーもあり、いろいろな経験ができました。リーグ戦の残りの試合でも経験を積み重ねていきたい」と決意を新たにしていた。
<次戦日程>
・10月19日(土)東海大vs東洋大@森エンジニアリング桐生スタジアム
・10月20日(日)日大vs流経大@太田市運動公園陸上競技場