日本代表 2024.09.23

【アジアセブンズシリーズ中国大会】男子・女子日本代表はともに準優勝。韓国大会から1つ順位を上げる。

[ 編集部 ]
【アジアセブンズシリーズ中国大会】男子・女子日本代表はともに準優勝。韓国大会から1つ順位を上げる。
準決勝のタイ戦でアタックするサクラセブンズの吉野舞祐(©︎Asia Rugby)

 9月21・22日にアジアラグビーセブンズシリーズ中国大会が杭州でおこなわれた。男子日本代表は第1日のプールBで3勝し、進出したカップトーナメントでは決勝でホンコン・チャイナに敗れ準優勝となった。女子日本代表も第1日のプールDを3勝で通過し、カップトーナメントの決勝で中国に敗れ準優勝の成績を収めた。

 パリ五輪後のリスタート2戦目、男子日本代表はプールB初戦のマレーシア戦は髙井良成のハットトリックなどで40-12のスコアで快勝。つづくUAE戦は後半に一時リードを許すも逆転し、29-14で勝利。プール最終戦の中国には序盤の連続トライでリードを奪われ互いに3トライずつマークしたが、コンバージョン1本の差で接戦を制した。

 プールBを1位で通過し進出したカップ準決勝では韓国と対戦し、5トライで快勝した。決勝のホンコン・チャイナ戦は互いにトライを奪い合う接戦に。後半4分に志和池豊馬のトライと仲間航太のコンバージョンで逆転し19-17とするも、ケレビ ジョシュアがシンビンとなってから逆転トライ(G)を許し19-24で敗戦し準優勝という結果に。ホンコン・チャイナには韓国大会に続く連敗を喫した。

 フィル・グリーニングHCは、「この短期間での努力と重要な進歩にとても満足しています。チャレンジャーシリーズ出場資格を争う最終戦(タイ大会)に向けて、私たちは強い位置につけています。これからの1カ月はプログラムの成長にとって、そして選手たちが11月に向けて成長し続けるためにも重要になります」と今後に向けた方針を示した。
 キャプテンの吉澤太一は、「韓国大会で出た課題を改善することができ、チームとして大きく成長できたと思いますし、充実した大会になりましたが、優勝することが出来ず、とても悔しいです」とコメントした。

 女子日本代表“サクラセブンズ”はプールD初戦のUAE戦で、48-0のスコアで8トライを奪い、守っては得点を許さぬ完封勝利。続くマレーシア戦も10トライをマークしながら相手をゼロに抑え、60-0で勝利した。プール戦最後のホンコン・チャイナ戦も相手にトライを許さず圧倒し、攻めては8トライをマークして48-0で勝利。プールDの3戦で1トライも許さず1位通過を決めた。
 第2日の準決勝ではプールC・2位のタイと対戦。前半で2トライをマークし、10-0で折り返すが、後半3分に1トライ1ゴールで3点差に迫られる。その後はタイにシンビンが出た中でリードをキープし、10-7で決勝進出を決めた。決勝の中国戦は選考されるも追いつくという展開に。10-17で迎えた後半終了間際に大橋聖香のトライと谷山三菜子のコンバージョンで追いついたが、直後のラストプレーでトライを許し17-24のスコアで敗れた。

 兼松由香HCは、「今回の敗戦の悔しさは前回大会のものとは異なり、決勝の舞台に立てたからこそ得られたものであり、サクラセブンズが進化した証でもあります」とチームの成長を口にした。
 2大会目ながらキャプテンに任命された岡元涼葉は、「決勝では中国を相手に、攻守ともに低く激しく、目指していたプレーができた時間はあったものの、隙をつかれ、勝ち切ることができませんでした。14分間、自分たちのラグビーを体現するために、この大会で得たものを次に繋げていきたいです」と反省と収穫を述べた。

 次回のアジアラグビーセブンズシリーズは11月9・10日にタイ大会が開催される。

【男子セブンズ日本代表 大会結果】
<第1日>(9月21日)
▽プールB
・日本 40-12 マレーシア
・日本 29-14 UAE
・日本 21-19 中国
<第2日>(9月22日)
▽カップ準決勝
・日本 35-12 韓国
▽決勝
・日本 19-24 ホンコン・チャイナ

【女子セブンズ日本代表 大会結果】
<第1日>(9月21日)
▽プールD
・日本 48-0 UAE
・日本 60-0 マレーシア
・日本 48-0 ホンコン・チャイナ
<第2日>(9月22日)
▽カップ準決勝
・日本 10-7 タイ
▽決勝
・日本 17-24 中国

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